MENU
ストレートな愛情表現の力

ストレートな愛情表現の力

2013年10月23日 • For Men, Movies & TV, Romance

めぐり逢えたら』『ユー・ガット・メール 』などの監督・脚本を務めた、ハリウッドを代表する脚本家でラブコメの女王とも呼ばれていたノーラ・エフロンが昨年他界した時、一時代が終わったようで、とても寂しい気持ちになりました。

彼女が脚本を手がけた作品の中でも、特に名作と言われているのが、「男女の間に友情は成立するか?」をテーマに男女の愛と友情を描いた『恋人たちの予感』 。お互いの悪友を演じる、主役のビリー・クリスタルとメグ・ライアンの相性が抜群でした。

この映画は、紅葉のニューヨークの街の描写が美しく、ガイドブックに必ずと言っていいほど載っている老舗デリ、カッツ・デリカテッセンでのシーンも最高に笑えて、見どころ満載です。

(以下結末の記載を含みます)

さて、この映画の中で一番心に残ったのが、大晦日のパーティーのシーンで、ハリーがサリーにかけるこの言葉。ジーンときて、真剣なハリーがチャーミングで、思わず笑顔になりました。

気温が22度あるのに寒がる君が好きだ。サンドウィッチの注文に1時間半かかる君が好きだ。僕がイカれているんじゃないかと思っている時に、僕を見つめる君の鼻の上にできるシワが好きだ。1日一緒に過ごした後、僕の服から君の香水の香りがするのが好きだ。1日の最後におしゃべりをしたいのは君だ。寂しいとか大晦日は関係ない。人生の残された時間を誰かと過ごしたいと思ったら 、その人との人生を早く始めたいって思うんだ。

I love that you get cold when it’s 71 degrees out. I love that it takes you an hour and a half to order a sandwich. I love that you get a little crinkle above your nose when you’re looking at me like I’m nuts. I love that after I spend the day with you, I can still smell your perfume on my clothes. And I love that you are the last person I want to talk to before I go to sleep at night. And it’s not because I’m lonely, and it’s not because it’s New Year’s Eve. I came here tonight because when you realize you want to spend the rest of your life with somebody, you want the rest of your life to start as soon as possible. 1

ついつい「優しいあなたが好き」「面白いあなたが好き」など、単調になってしまいがちな愛情表現も、こんな風に具体的に自分の好きなところを挙げてくれて、しかも自分の欠点まで好きだなんて言われたら、心から愛されていることを実感して素直に嬉しくなりませんか?

飾られた言葉を一切使わない、心から発せられるこんなストレートな愛情表現に一番心を動かされるような気がします。だからこそ、相手の心に響くような愛情表現を、恋人だけではなくて、家族、友人、同僚に対してしていけたらいいですよね。

久々に見た『恋人たちの予感』でしたが、傑作と呼ばれる作品には、いつになっても色褪せない人生のヒントがちりばめられています。「働く女性にパワーを与えてくれる80年代ムービー」でもご紹介した『ワーキング・ガール』もそのひとつ。80年代の映画は、忘れかけていた人間らしさを思い出させてくれるのも魅力です。

皆さんもぜひ、少しだけタイムトリップして、往年の名作から色々なことを感じてみてください。

脚注:

  1. 監督:ロブ・ライナー、『恋人たちの予感』(原題:When Harry Met Sally)、配給:日本ヘラルド映画

« »