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世界で唯一雲の上を走る汽車に乗る アルゼンチン サルタ地方

世界で唯一雲の上を走る汽車に乗る アルゼンチン サルタ地方

2015年11月6日 • Travel

電車や汽車、バスに乗って移りゆく景色を眺めるのも、旅の醍醐味ですね。来ては去っていく風景の向こう側に、今まで見てきた景色や思い出が重なったり、普段思い出しもしなかったことが巡ってきたりします。心身共にリラックスすることの一つです。

アルゼンチンの北部、サルタ県に世界一の乗り物が存在します。それは何かというと、世界一高いところを走る列車です。どれくらい高いところを走っているかというと、終点駅の標高は、4,220m。日本の富士山が3,776mですから、それより高いということになります。

その名もTren a las nubes 雲の上の列車。この列車は地元の人たちの移動手段というよりは、観光客のアトラクションといった感じでしょうか。運行も週に2回です。

世界で唯一雲の上を走る汽車に乗る アルゼンチン サルタ地方

朝7時にサルタ駅を出発し、時速35kmというゆっくりとしたスピードで進んでいきます。高度が急に上がって、高山病になるのを防ぐためです。席は相席になっているので、前と隣の人は必然的に一緒に旅を楽しむ仲間となります。 車内には、ミニバーやレストランがあり、食事も摂れるようになっています。また、高山病予防のためのコカ茶は無料で振る舞われます。その他、朝食と夕方に食べるメリエンダは料金に含まれています。

車内ではスタッフが、丁寧にその土地の歴史や植生について説明してくれます。(説明はスペイン語のみ)街の風景から徐々に赤や緑、黄色や紫などのカラフルな山々が見え始め、ヤギや羊、リャマなどの動物の群れが現れます。標高が上がり、乾燥した砂漠地帯に入ると、人より背の高いサボテンが群生した地帯に入ります。サボテンが花をつけるのはちょうど10月、11月の時期。トゲトゲしい体に可愛らしい花をつけたサボテンは、この景色の中に本当に美しく在ります。

終点に近づいてくると、高山病にかかりぐったりする人も出てきます。列車の中には酸素ボンベが常備してあり、緊急の時はスタッフが手際よく対応してくれます。高山病を防ぐには、やはり前日に睡眠をしっかりとり、体調を万全にしておくこと、アルコールを控えること、食事を軽くとること、コカの葉を摂取することでしょう。少し過酷な列車の旅ですが、それと引き換えにここでしか見られない絶景の景色に出会えることは間違いありません。なお、列車は早めの予約をお勧めし、また12月〜3月末までは運休していますのでご注意を!


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