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神話の世界を現世に残す鳥取西部・霊峰大山の松明行列

神話の世界を現世に残す鳥取西部・霊峰大山の松明行列

2016年2月5日 • Travel

闇に光る真っ白な雪の中を、聖なる炎が山に向かって登っていきます。雪を踏むギュッギュッとした足音に耳をすませながら、心の中の雑念も口数も自然と少なくなり、神殿目指して参道を歩く、山と自分が向き合う贅沢なひとときです。

新年を迎える数時間前、多くの人々がそれぞれの思いを胸に、松明を持って目指す神社があります。鳥取県西部にそびえる霊峰大山のふもとにひっそりと佇む大神山神社奥宮です。神話の世界を現世に残す神社は、もともと僧が修行のために大山に登っていた際、その道場としての遥拝所だったのが始まりです。明治初頭の神仏分離令によって、大山寺から分離したのが現在の大神山神社となりました。参道の脇道には、歪みなく天に向かってそびえ立つ大木が並んでおり、独特で神聖な雰囲気に包まれています。

神話の世界を現世に残す鳥取西部・霊峰大山の松明行列

写真提供:鳥取県

人々を惹きつけるこの神社には三つの日本一があります。一つ目は、自然石を敷き詰めた参道の長さが700mと日本最長であること。二つ目は、神殿が国内最大の根現造りであり、重要文化財に指定されていること。そして三つ目は、奥の宮幣殿にある白壇の漆塗りが日本一の規模であり、美しいということです。

1年に2度行われる松明行列は、この年末年始と毎年6月第1土・日曜日の「大山夏山開き祭」のときです。参道を染め上げる幻想的な炎の河は、見る人の心を清めてくれます。

神話の世界を現世に残す鳥取西部・霊峰大山の松明行列

火を使う儀式で有名なのは、送り火や灯籠流しなどがあります。そして、夜を徹する神事や、神々や死者へ捧げるための松明は、日本に限らず世界各国の民族に共通してみられます。特に、神聖な火を運ぶ行事で有名なのは、オリンピックの聖火です。普段の生活ではなかなか火を見つめる機会はありませんが、炎を眺めていると、その揺らめきに自分の心が重なっていくような気がします。

今年開山1300年を迎える大山。伯耆の国を挙げてのイベントやお祝いごとの目白押しです。この機会に、神話の国山陰を訪ねて日本の魅力を再確認してみるはどうでしょうか。

大山王国 山・川・海を楽しむ自然の王国

http://www.daisenking.net

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