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ラテン流!人間力を養う子育ての秘訣

ラテン流!人間力を養う子育ての秘訣

2017年1月18日 • Family, Friendship, Travel

“明るく親切で温かい人”これはラテンアメリカを旅し、現地の人たちとふれあいを持ったことがある人なら、一度は感じたことのある印象だと思います。

ブラジルのリオオリンピックをきっかけに、南米地域の情報を耳にすることが増えてきているとはいえ、日本から遠く、まだまだ馴染みの薄いラテンアメリカ。しかし、ラテンの地を踏みしめた多くの旅びとを虜にしてきました。

その理由の一つは、ここで経験する人とのふれあい。ラテンアメリカの人たちは、時にお節介と言われるほど人の世話を焼いたりや助けたりします。それは、何かもくろみがあるわけではなく、純粋に相手の喜びが自分の喜びそのものだからです。

人間力を養う子育て

ではどうして、このような人が多いのでしょうか。その秘密は、彼らの子育てにあるようです。基本的にラテンの人たちはおおらかで、子供たちに対しても一緒に楽しみながら褒めて子供の可能性を伸ばしていくことが多いのですが、そんな彼らが子供たちを厳しく躾ける時があります。それは、“周囲と何かを共有することを怠ったとき”です。

例えば、こんな場面。ある女の子が自分の持っていたお菓子を勝手に開けて、食べ始めました。その時、女の子の両親は、「どうして一人で食べているの? あなたの周りにいる人たちに“一緒にどう”と声はかけたの?」と聞きました。彼女の両親は続けて、「自分が楽しいと思うことや好きだと思うことは、独り占めしてはダメだわ」と言いました。女の子は、手に持っていったお菓子を袋に戻し、お友達に「どうですか?」と聞き始めました。
これはラテンアメリカの家庭でよく遭遇する場面です。

そして小学生くらいになると、彼らが何かをする前に必ず私にも「一緒にどうですか?」とたずねてくるので、その紳士振りにこちらが驚いてしまいます。きっと大人たちのそういった教育によって、子供たちは自然に身につけながら成長していくので、助け合ったり、尽くしたりすることが当たり前になっているのではないかと思いました。

ラテン流!人間力を養う子育ての秘訣

分かち合う喜びを知っている

ある時、アルゼンチンでタンゴのショーを見に行った時のことです。私が到着した時には、もうテーブルがいっぱいでした。唯一空いていたのは、女性グループのテーブルの1つの椅子。立ち見は避けたかったので、そこへ座らせてもらうことになったのですが、私が座るなり、フレンドリーに「どこから来たの? タンゴは日本人も好きなの?」と話しかけてくれ、テーブルにある料理を「良かったら一緒にどうぞ」と分けてくれました。

日本でそんなことがあれば、「なんていい人なんだろう」と特別な人のように感じてしまう場面ですが、ラテンアメリカではこういった出来事に頻繁に出会います。

旅行していただけでは分からなかったことが、ラテンアメリカの人びとの生活に入り込んだことで、彼らのパーソナリティーがどのように作られているのかを、彼らの子育て方法を見て納得できたことがたくさんありました。

もちろん、すべてのラテンアメリカ人が“いい人”で“親切”であるわけではなく、色々な人たちがいますが、往々にしてコミュニケーション能力、臨機応変さ、人と助け合っていく力などの人間力は非常に優れていると感じることが多いのです。

自分を満足させるための楽しみではなく、誰かと時間や物事を共有することにこそ価値があると考える思想は、人生をより豊かにする秘訣の一つかもしれません。

Photo:ERIKO


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