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「成功→幸せ」ではなくて、「幸せ→成功」の理由

「成功→幸せ」ではなくて、「幸せ→成功」の理由

2013年6月4日 • Books, Mind & Heart, Work

以前ポジティブ心理学のセミナーを受けて知ったのが、アメリカのビジネスコンサルタント、ショーン・エイカー氏のこと。エイカー氏は、自身も卒業したハーバード大学で10年にわたり「幸福学」を教え、学生から絶大なる人気を集めた後、そのメソッドをグーグルやコカ・コーラなどの大企業に伝授して、幸せな企業づくりのスペシャリストとして活躍しています。彼の著書に興味を持ったものの、「幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論」という少し難しそうなタイトルに気後れしてしまったのですが、いざ読み始めてみると、

・    抽象的な表現や矛盾がなく、具体的で分かりやすい言葉・文章で全体がまとめられている
・    様々な研究や実験による科学的根拠に基づいている
・    事例紹介がうまく取り入れられていて、自分の仕事や人生に置き換えて考えられる

という内容で、あっという間に読み終えてしまいました。特に興味深かったのが彼の提唱する斬新な理論。

一般的な考え方 = 「努力すれば成功する。成功すれば幸せになれる」

ですが、

エイカー氏の理論 = 「人は幸せな時に成功する」

というものでした。幸せだから成功するなんて、一般の常識を覆すかのような考え方ですよね。これをダイエットに例えると、「ダイエットに成功したら自分に自信が持てて幸せになれる」ではなくて、「幸せでポジティブな思考の時にダイエットが成功する」ということになります。でも、「幸せって、何かいいことがあった時に感じられるものじゃないの?」と思う方もきっと多いはず。

エイカー氏によれば、「幸せ」などの感情は個々の心の底にある考えが関係しているので、もし自分の中にネガティブな考えが生じたとしても、、自分の力でポジティブな考えへシフトすることで、自然と幸せを感じられるとのこと。これは『気の持ちようで変わる顔つき』でお話しした、「全ては自分の心持ちがコントロールする」ということに相通ずるところがあります。

幸せが成功を引き寄せるのは、ネガティブな感情やストレスに支配されてしまった脳よりも、ポジティブな度合の高い脳の方がパフォーマンス力が高く、勉強や仕事の結果がずっとよくなるからだそうです。

ではそんなポジティブな脳を手に入れるのにはどうしたらいいかというと……

①ありがたく思った出来事を毎日3つ書き出す
→ポジティブなことを見つけようとする姿勢が身に付く

②その日1日のポジティブな体験を日記に残す
→脳がそれを追体験する

③運動をする
→行動が大切であることを脳に教える

④瞑想をする
→手元にある一つのタスクに集中できるようになる

⑤意識して親切な行動を取る
→1日1通、だれかにポジティブなメールを書くだけでもOK

エイカー氏は、これを21日間続けることによって、より楽観的でポジティブになり、それが成功に繋がり、やがてポジティブの循環を生み出すとしています。

下記ビデオにある彼の講演で、この理論の総括を日本語字幕付きで見ることができます。ユニコーンやハリー・ポッターの話などのたとえ話が盛り込まれた、ユーモアたっぷりの一種のエンターテイメントかのような彼のプレゼンテーションを見ていると、たくさん笑って元気になるだけでなく、 意欲が湧いてくるから不思議です。さすが「幸福学」の権威というだけあって、エイカー氏は周りを幸せな気分にする魅力も持ち合わせているようです。


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