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ピッタの季節 ~アーユルヴェーダの知恵で夏を乗り切ろう~

ピッタの季節 ~アーユルヴェーダの知恵で夏を乗り切ろう~

2014年8月18日 • Health, Lifestyle, Mind & Heart

アーユルヴェーダとは、サンスクリット語で「生命科学」という意味。5000年の歴史を持ち「生きるための法則」「長生きするための方法」として今でも伝承されている東洋の伝統医学です。包括的な観点から、心身の“病気の予防”と“健康の促進”を目的としており、より良く生きるための知恵が現代にまで受け継がれています。

アーユルヴェーダでは、人間は宇宙の一部であり、自然の一部であると考えます。そのため、自然のリズムにそって生きていくことを通して、体が本来持っている力を引き出すように考えていきます。体内についても、自然界と同様に5元素(空・風・火・水・地)で構成され、そこから生じる「不純なもの」「増えやすいもの」「病素」を意味する3つのドーシャ(空と風:ヴァータ、火と水:ピッタ、水と地:カパ)に性質が分けられています。

ドーシャは季節の影響も受けます。夏から初秋にかけては暑さと湿気でピッタの性質が最も強まります。火のエネルギーによって代謝が促進され、体力が消耗するため、疲れやすくなります。

また、ピッタは消化のエネルギー。消化や代謝の調節をするため、ピッタの病素が増える夏は、胃や十二指腸に不調が現れやすいのです。

たとえば、消化不良(疾患)、胸やけ、胃酸過多、食欲不振、便秘、下痢、熱、胃の疲れ、気性が激しくなり、イライラしやすく、妬み、嫉妬、攻撃的な傾向が高まり、不眠や暴飲暴食となりやすいと言われています。

夏が苦手な人は、もともと持っている性質がピッタであることが多いです。ピッタタイプの特徴としては、中肉中背でスタイルが良く、肌はやわらかく髪も細くて柔らか、関節が柔軟です。寒さに強く暑さに弱い、汗をかきやすい人です。目つきは鋭く闘争心、チャレンジ精神が旺盛で、集中力もあります。快食快便ですが、バランスが崩れると湿疹やじんましんが出やすく、目が充血します。

性格的には、知的で情熱的、勇敢で機転がききます。話や行動に無駄がなく、リーダーに最適なタイプですが、バランスを崩すと短気で怒りっぽく、批判的で喧嘩っ早く、完璧主義に走る傾向があります。見た目を重視し、ブランド品や高級品を好む見栄っ張りの傾向があります。涼しく比較的乾燥した気候が向いています。

夏は、どのタイプの人でもピッタが増加しやすいため、ドーシャのバランスを取る方法としては、水泳や山歩き、ヨガや森林浴などを適度に行い、水や植物を利用して周囲に清涼感をとりいれましょう。月光浴はからだの組織を鎮め、からだを冷まします。満月の光が一番効果的です。

また、暑い時はアグニ(消化の火)が弱まり、食欲が低下するため、食べ過ぎないように注意して、甘いもの(米・小麦・牛乳・大麦・ココナッツ)、苦いもの(緑黄色野菜)、渋いもの(ハーブ類・豆・緑茶・青汁)を摂取して酸っぱいもの(ヨーグルト、チーズ)や塩辛いもの、辛いものを少なくします。アルコール、コーヒーよりも、水やフルーツジュースやミントなどのハーブティーがお勧めです。肉料理や揚げ物を避けて、果物や豆、穀類などの菜食中心に変えてあげましょう。ピッタタイプの人は夏バテしやすいので、特に注意が必要です。

冷房での冷やし過ぎに注意をして、自然の風を部屋に取り込む時間も作り、部屋には青や緑など自然を連想させる色を使うとピッタが鎮静します。波の音などのヒーリング効果がある音楽をかけたり、ペパーミントなどの涼しげな香りを楽しんでみてください。

ぜひ、心や体の声に耳を傾けアーユルヴェーダの知恵を取り入れて、サットヴァ(至福)に満ちた人生を送りましょう。


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