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ハワイアンの宇宙観を感じる、最南端ドライブへ

ハワイアンの宇宙観を感じる、最南端ドライブへ

2013年12月13日 • Travel

ビッグアイランドにあるサウスポイントはアメリカの、そしてハワイ諸島最南端の地。ハワイ語では“カラエ”と呼ばれ、英語に訳すとThe Point。突き出しているもの、先っぽという意味で、地元の人々は今でもここをカラエと呼んでいます。

コナから11号線を南下し、カラエ岬へと向かうサウスポイント・ロードへ。この海へと続く8マイルのドライブは何度訪れても、ある種の何か目に見えないエネルギーとの出逢い、もしくは異次元との遭遇のような感動を人に与えます。

集落の中から始まった道は、すぐに牧草地帯を抜ける風景となり、やがて目の前を遮るものは何もない、ただ真っすぐに最南端の地へと私たちを運ぶ道となります。いつの間にか辺りは決して止むことのない強風の世界。目に映るのは、地に這いつくばるように身を低く屈めた木々たちの姿と、風が巻き起こす草の波の中、無言でじっと佇む牛や馬たちの姿。そして、止まったまま動かない数機の巨大な風車。聞こえるのは耳元を流れるゴウゴウという風の音だけ。

未来のものとも、過去のどこかで出逢ったものとも思える風景の中をひたすら進むと、行き着く先が地の果てなのか、天空なのか、果たして自分が今いったい地球上のどこにいるのかさえ忘れてしまうような不思議な感覚に陥ります。そして、その先に待つものへの期待と高揚感がこれ以上はないというくらいに膨らんだ時、視線の先に、緩やかな弧を描く水平線が浮かび上がっていることに気付くでしょう。辿り着くのは、吸い込まれるような深いブルーの海原が広がる最南端の地、カラエです。

遥か昔、タヒチからカヌーに乗ってポリネシアの人々がハワイの地に降り立ったと伝わる、ハワイアンの物語の始まりの場所。海に向かって突き出した岬の下には、彼らがカヌーを括りつけたとされる何千もの穴が開いた岩の姿を見ることができます。

ハワイアンの人々にとって祈りの地であるカラエへの旅は、どこか宇宙的なエネルギーを体験するドライブ。自然界のパワーがまるで磁石に引き寄せられるように集まるのと同じで、この地を訪ねる人は強烈なマナによって惹きよせられているのかもしれません。途中まで頭上を厚い雲に覆われ、ひとかけらの回復の望みもない絶望的な天気の時でも、サウスポイント・ロードを走りカラエへと近付くにつれ、雲が途切れ、太陽が顔を出すという不思議な体験をした人は、決して私だけではないはずです。

  • サウスポイントの位置


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※現地の観光情報ならびに天候など十分リサーチの上お出かけください

 


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