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だれもが自由に交通機関を利用できる社会へ

だれもが自由に交通機関を利用できる社会へ

2015年12月22日 • Love & Relationship, Mind & Heart

“すみませんが、携帯の電源を切って頂けないでしょうか”
恥ずかしながら、先日電車内で注意を受けてしまいました。優先席の脇に立ちながらスマートフォンを見ていたためです。聞くと、心臓のペースメーカーを装着しているそうで、至近距離でない限り影響はないとは知っていても気になってしまう、とのことです。バッグには真っ赤なベースに白い十字とハートの描かれたヘルプマークを付けていました。

ヘルプマーク(ヘルプカード含む)とは

ヘルプマーク義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としていることが外見からは分からない方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。平成24年10月に都営大江戸線でステッカーの標示、ヘルプマーク配布等を開始し、首都圏の鉄道を中心に拡大しています。

出典:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shougai/shougai_shisaku/helpmark.html
東京都福祉保健局

私達にとって、混雑する電車に乗って通勤することは当たり前のことです。“辛いな”と思いながらも、交通機関を利用する時間帯や乗車位置を選ぶことができます。でも、”そんな人ばかりではない”ということを知ることが大切、そんな気持ちになった体験でした。たとえば、松葉杖を利用する人は揺れる車内で体勢を整えるのに精いっぱいです。駅とホームの間など、少しの段差にも最大限の配慮が必要になります。腕を怪我している人であれば、片手で荷物と自分を支えなければなりません。妊婦さんは無言の圧迫を与えないよう大きなお腹を隠し、ひっそりと立っています。そして、ヘルプマークを付けている人も外見からでは配慮が必要だということがわかりません。

また、車椅子やベビーカーを利用する人は他の乗客に迷惑のかからない乗車位置や時間帯を選んでいる人が多いのではないでしょうか? エレベーターを利用する際は、改札口まで1分で行けるところを5分も10分もかけて移動することも多いです。実は私には1歳の子供がいます。これまで何の疑問もなく乗車する電車、時間帯、乗車位置を自分で判断し、交通機関を自由に利用してきましたが、妊娠していた時、そして1歳の子供を連れてのお出掛けでも、公共交通機関を使う時は本当に気を遣うことばかりで驚きました。反面、本当に沢山の方に優しい言葉を頂いたり、泣く子供を許して頂いたり、数えきれないほど席を譲って頂きました。無機質な電車の中は、思っていた以上に温かいコミュニケーションで溢れていました。

“人っていいな”子供がきっかけでそう思いました。

でも、病気を持っている人、怪我をしている人、妊娠している人など、色々な理由で交通機関を利用することに躊躇してしまう人がいるのも事実です。そして、そんな人たちそれぞれが交通機関を利用するために、様々な工夫をしていると思います。好きな時間に好きな電車に乗れることが当たり前、ではない。そんなことを頭の片隅に置いておくことで、配慮が必要な人ももっと自由に堂々と交通機関を利用し、積極的に行動できる社会になるのでは、そんな風に思いました。

https://www.facebook.com/helpmarkandhelpcard/


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