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明日のために眠る

明日のために眠る

2013年12月18日 • Beauty, Health

忙しい毎日の中、睡眠は一日の疲れをとることだけが目的になっていませんか? さまざまな国際調査から浮かび上がっているのは、日本人は睡眠時間が非常に短いということ。さらに男性よりも女性の方が、中でも40~50代女性の睡眠時間が短いことがわかっています。家族の中で一番早起きをして、朝食やお弁当をつくり、家事に、仕事にと奮闘している女性たち。ベッドに入ったら、バタンキューと眠っている人が多いのではないでしょうか。

しかし睡眠は本来、活動の後始末ではなく、もっとポジティブなものです。人が生まれてくる過程で、眠りはどのように芽生えるのか考えてみましょう。

まず受精の瞬間には、睡眠も覚醒もありません。活発に細胞分裂を重ねて、中枢神経や内臓ができて行く途中の胎児であっても、大脳が存在しないうちは睡眠も覚醒もありません。私たちの生命活動は、睡眠も覚醒も「無」の状態から始まります。

やがて大脳ができて最初に現れるのは、レム睡眠の原型の“動睡眠”という眠り。これが大脳の機能をさらに発達させて、意識を覚醒の状態へ導いていきます。

私たちは普通、覚醒の後に睡眠が続くと考えていますが、生命の起源をさかのぼると、睡眠が先にあって、その後に覚醒が続いているのです。

別の角度からも、考えてみましょう。もし自分の人生が、明日の夜12時に確実に終わるとしたら、今晩あなたは眠りますか? あと30時間余りの命だとわかっていたら、今晩いつものように眠るでしょうか?

私自身のことを考えてみたとき、私は眠らないと思います。家族をはじめ、大切な人たちや、お世話になった方々にお礼を伝えたり、残される2匹の猫のことを頼んだり、ブログにメッセージを綴ったりと、一つでも多くのことをやろうとすると思います。途中で仮眠をとったとしても、残された時間を考えると、一晩ゆっくり眠ることはないでしょう。

つまり、私たちは明日がないとわかっていたら、眠らないのです。そう、私たちが眠るのは、明日があるから。睡眠とは、明日のための積極的な行動なのです。

赤ちゃんの睡眠は、心と身体の“成長のため”のものですが、大人になるにつれて昼間の活動に重点が置かれ、いつしか疲労回復だけが睡眠の目的になってしまいました。

「明日のために眠る」

そう意識しながら、明日にまで意識を拡大させて、眠りについてみてください。明日の朝は、睡眠でしっかりエネルギーチャージされた自分を感じながら、目覚めることができるでしょう。


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