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風疹流行のシーズン、ワクチンで未来の赤ちゃんを守ろう!

2016年5月18日 • Family, For Men, Health, Wedding & Marriage

前回、ブライダルチェックについて書きましたが、記事で挙げた「風疹」が流行する季節になりました。風疹は、ワクチンの予防接種で感染を防ぐことができ、事前の準備で妊娠中の不安をなくすことができます。そこで今回は、風疹の予防方法についてご紹介したいと思います。

風疹(ふうしん)−どうやって感染するの?

風疹ウィルスによる飛沫(くしゃみなどで飛んだ唾液による)感染
主な症状:発疹・発熱・リンパ節の腫れ(症状が出ないケースあり)
流行期間:春から初夏

予後は良好ですが、最大の問題は「妊婦の感染」です。風疹ウィルスに母体が感染すると、お腹の中の赤ちゃんは先天性風疹症候群(Congenital Rubella Syndrome: CRS)という先天異常の危険があります。

先天性風疹症候群 (CRS)とはどんな病気?

母体の風疹ウィルスの感染により、胎児が感染を起こした場合に発症
三大症状:先天性心疾患、難聴、白内障

先天性心疾患と白内障は、妊娠初期3ヶ月以内の母体感染によって起こりますが、難聴は初期だけでなく,その後3ヶ月間での感染でも出現し、高度難聴であるケースが多いとされています。

風疹の抗体がある人・ない人―判断の仕方

風疹は2013年に患者数が急増し話題になりましたが、なぜ今になって問題になったかというと、ちょうど風疹の抗体を持っていない時期の対象者が、妊娠の多い世代になったからということもあると思います。

学校で集団接種をされた方も多いと思いますが、1979年4月2日~1987年10月1日生まれの女性(現在28~37歳)は、医療機関で個別に受けるシステムに移行していた期間で、受けていない方が多いです。下記の厚生労働省HPの表を参考に、自分の当てはまる年代をチェックしてみてください。

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(図1:厚生労働省「風しんの感染予防の普及・啓発事業」HPより)

風疹ワクチン−予防接種の目安とは?

血液検査(HI法)
8倍未満:免疫ないため接種推奨
8倍、16倍:免疫があるが不十分なため接種推奨
32倍以上:免疫あり接種は基本的に必要なし
※妊娠中の接種は避け、接種後2ヵ月は避妊が必要です。

抗体価を測定する血液検査には、HI法、EIA法LTI法と呼ばれる手法がありますが、一般的に用いられるHI法で紹介しています。また、地域によっては、検査やワクチン接種も無料で受けることができます。ご自身のお住いの市町村ホームページなどで、確認してみてください。

もし、妊娠中にワクチンを打ってしまったら

世界的に見ても、これまでに妊娠中のワクチン接種による先天性風疹症候群の発生報告はなく、人工中絶まで行う必要はないと思われます(※)。しかし、その可能性は否定できないので、妊娠中の接種を避けるために、1ヵ月の避妊で妊娠の可能性を否定した状態で接種し、その後2ヵ月間は避妊することが大切です。
※国立感染症研究所感染症情報センターの風疹予防接種に関するガイドライン(2005)
 日本産科婦人科診療ガイドライン(2011)より

男性の罹患で胎児への影響はありませんが、女性への感染リスクを考慮した上で、接種しておきましょう。パートナーである男性のワクチン接種料金も無料になる地域があるので、是非確認してみてください。男性の接種前後の避妊は必要なしとされています。

不妊治療施設の初診時検査で抗体(-)がわかり、ワクチン接種で治療が遅れる場合や、症状がないと感染に気付かず、妊婦健診時に発覚するケースもあります。知らないまま妊娠中に感染したり、妊娠しようと思ってから調べて接種前後3ヶ月のロスタイムをつくるよりも、妊娠を考えたその時から、安全に安心して妊娠できるよう、早めに調べておくことをお勧めします。

風疹のワクチンは2回打っても問題なく、1回で抗体がつかない場合は、2回接種することもあります。打ったことがあるかわからない方も、抗体がない場合は接種しておきましょう。

引用・参考:
厚生労働省HP

http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/vaccination/vaccine.html

NIID国立感染症研究所
http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/430-rubella-intro.html


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