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最初のポジティブな一言で印象アップ!

最初のポジティブな一言で印象アップ!

2013年6月17日 • Mind & Heart, Work

“Don’t judge a book by its cover”(本の中身を表紙で判断しない)という英語のことわざが表すように、その人の見た目で瞬時に全てを判断しないよう気をつけよう、と心がけています。だだ同時に、仕事でもプライベートでも新しい出会いに恵まれた時には、相手によい第一印象や親近感を持ってほしいとも思いますよね。

第一印象は、表情やしぐさ、身だしなみなどの外見だけでなく、声のトーンや話し方でも変わるといわれています。ただあまり意識しすぎてしまうと、自分を飾り立てたり表面的な言葉を使ってしまいそうになることも。なので、外見などにある程度は気をつけながらも、自然体で接することがその後の人間関係をスムーズにするコツだと思います。

とはいえ、少し意識するだけで、第一印象のアップにつながるコツがあります。それが「自己紹介の時に自分の長所を最初に伝える」というもの。これは社会心理学のパイオニアであるソロモン・アッシュ氏が実証したのですが、自分を表現する言葉の並べ方で、受け手の印象が変わるという興味深い結果になりました。

アッシュ氏が行なった実験では、AグループとBグループに分かれた参加者に、空想の人物の特徴が書かれたリストが渡されました。

Aグループのリスト:知的→仕事熱心→衝動的→批判的→頑固→嫉妬深い(ポジティブからネガティブへ)

Bグループのリスト:嫉妬深い→頑固→批判的→衝動的→仕事熱心→知的(ネガティブからポジティブへ)

という順で特徴が書かれていました。

これをもとに、空想の人物の人物像を表現してもらったところ、ポジティブな特徴から始まるリストをもらったAグループの方が、ネガティブな特徴から始まるリストをもらったBグループより、ずっと好意的な表現をしたそうです。

例えば、Aグループの参加者は、「この人は自分の知性を仕事に活かして努力している人だと思います。批判的や頑固というのは、自分の意見をもっているからそう思われているのではないでしょうか」と全体的に肯定的な評価をしたのに対し、Bグループの参加者は、「いくら知性的で仕事熱心でも、嫉妬深さや頑固さ、衝動的な部分が邪魔して、成功するのは難しいのではないでしょうか」と否定的な評価に。

アッシュ氏は、下記2つの自己紹介を参加者に聞かせるという実験も行いました。

①「私は明るくおおらかな人間です。優柔不断なところもありますが、周りには慕われています。ただしいい加減で調子に乗りやすいところがあります。」

②「私はいい加減で調子に乗りやすいところがあります。優柔不断なところもありますが、周りには慕われていますし、明るくおおらかな性格です。」

ほとんどの人が、①からは「多少の欠点はあるけれど、基本的には明るくおおらかな人だ」とポジティブな印象を受け、②からは「いい加減で調子に乗りやすくて、優柔不断だ」というネガティブな印象を受けるという結果に。基本的には同じことを言っているのに、ここまで印象が違うなんて面白いですよね。

これらの実験から明らかになったのは、前述の通り、最初に与えられた情報が印象に最も影響を及ぼすということ。アッシュ氏はこれを、“Primary Effect”(初期効果)と名づけました。 1

注目したいのが、長所を先に聞くと短所もポジティブな特徴の一部として解釈されるのに、短所を先に聞いてしまうと長所があっても全体的にネガティブな特徴として捉えられてしまうということ。これは、「ネガティブな体験を一回させられたら、 それを埋め合わせるにはポジティブな体験が八回必要」という、アメリカの経営コンサルタント、マイケル・ルボーフ氏の言葉 2にも通ずるところがあります。

先日、友人が付き合い始めた男性のことを「彼って変わり者だけど、優しくて真面目なところが魅力なの」と話していました。その後、その彼に会う機会に恵まれたのですが、その時のことを振り返ってみると、「彼は変わり者だ」という先入観を持ってしまっていたことに気づきました。

また、自分自身のことを振り返っても、初めて会う人に対して、自分のおっちょこちょいなところや不器用なところを、ついつい最初にアピールしてしまうことがありました。これは日本人特有の謙遜や、相手に親近感を持ってほしいという気持ちがあってのことですが、自分の欠点をアピールポイントとするのであれば、今後は長所を最初に持ってくる自己アピールを意識していかなくては、と反省でした。

皆さんもぜひ新しい出会いの場で、パーソナルカラーなどとあわせて、初期効果を活用してみませんか?きっとマイナスもプラスにしてくれる、嬉しい効果が期待できると思います。

脚注:

  1. S. E. ASCH、FORMING IMPRESSIONS OF PERSONALITY
  2. マイケル・ルボーフ、お客様の心をつかむ真実の瞬間、 ダイヤモンド社

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