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姿勢のおはなし~うつむかないで、見上げてごらん~

姿勢のおはなし~うつむかないで、見上げてごらん~

2014年1月8日 • Health, Mind & Heart

私たちは普段、生活時間の大半を、下を向いて過ごしています。仕事や家事、携帯電話や読書、洗顔や爪切り……背中が丸くなる姿勢がほとんどです。背中が丸くなるというのは、顔や肩が前に出ている状態です。食事をしている時やテレビを見ている時など、たとえ顔を上げていても顔や肩が前に出ていたりします。

顔や肩が前に出ていると、首や肩や背骨、腰に負担がかかります。それが筋肉疲労となって、肩こり、首こり、頭痛、腰痛、神経機能の低下の原因となります。 1 さらに胸が閉じて呼吸が浅くなることにより、動悸、息切れ、脳の酸素量が減ってしまい、集中力の低下や脳の働きに影響したり、代謝機能が低下するなど、冷えや便秘、疲れやすい体になってしまいます。 2 また、「姿勢を正して」と言うと、胸を張って反り腰になりやすいのですが、そうすると骨盤が開いて腹筋が弱まり、腰痛の原因となります。

日常生活の中で「正しい姿勢」を意識するだけで、骨を支える筋肉(インナーマッスル)が鍛えられ、内臓が正しい位置で機能します。呼吸がスムーズになり、全身に滞りなく酸素が行きわたって新陳代謝もあがります。また、見た目や表情の印象が変わり、同じ服でもさらに良く似合うようになるでしょう。「正しい姿勢」ではリフレッシュも出来て、健康・ダイエット・若返りの効果とともに、気持ちが前向きになり、いつも明るく元気でいることが出来ます。

お金も時間もかかりません。必要なのは自分の意識だけです。まずは、自分の姿勢を知ってみましょう。方法は簡単です。リラックスしたいつもの状態で壁に背中・お尻・かかとを付けて立ちます。その時の姿勢を観察してみてください。以下の状態は姿勢が悪くなっている状態です。

①    後頭部が壁につかない(あごはあげない)
②    壁と腰のすきまにこぶしが入るorまったくすきまがない(手のひら1枚程度が理想) 3

それ以外にも、フローリングであお向けに寝ると背中や腰が痛む、または腰が浮く(ハイヒールを頻繁に履く人や妊婦や産後の女性に多いです)、胸やけの症状が出る、痛みやしびれや感覚の麻痺、四十肩や五十肩、腰痛やぎっくり腰、便秘や生理痛なども体のサインです。

正しい姿勢は耳の穴-肩の頂点-股関節-ヒザの中央-足のくるぶしの少し前の部分が一直性であること。 4 この位置がツライと感じると、普段の姿勢が悪くなっている可能性があります。“正しい姿勢”と“ラクな姿勢”とは違うのです。

“姿勢が悪い”と気が付いたら、体をニュートラルな状態に戻ししましょう。

【肩が前にくるクセ、背中が丸まるクセを直す】

腰の後ろで両手の指を組んで腕とひじを下に引っ張る

胸を開くと同時に肩甲骨を寄せて上を向いてゆっくり呼吸を繰り返す

※首がつまらないように、腹筋が開いて腰が反らないように気をつけて

▼悪い例(肩があがって腰が反っている)
①悪い例(肩があがって腰が反っている)
▼良い例
①良い例
 
【姿勢を保つ骨盤と足を強くして上半身のストレスを取り除く】

足を腰幅に広げて立ち、前屈

両手で腰をサポートしながら後屈

右手を上げて骨盤から左に傾く(側屈)

左手を上げて骨盤から右に傾く(側屈)

おへそから左にねじる(右手は左腰、左手は右の腰)

おへそから右にねじる(左手は右の腰、右手は左腰)

※呼吸はゆっくり丁寧に行いながら行いましょう。

前屈
前屈
側屈(左右)
側屈
ねじり(左右)
ねじり
 

そして、生活習慣を常に意識する(猫背、反り腰、片足重心、足組み、腕組み、カバンの持ち方)、こまめに自分の姿勢をチェックする、前かがみの作業のあとはストレッチ、PCやイスの位置を調整するなどして、自分の身長が1番高い状態を保つ習慣を続けると正しい姿勢が体に記憶されていきます。

凛とした姿勢で気持ちよく呼吸をする生活は、身体の不調から解放され、見た目も美しく、心身ともに健康な毎日を送れるようになります。寒い季節だからこそ、ぜひ今から始めてみましょう!

脚注:

  1. 「いますぐ簡単にできる!ねこ背の治し方 カラダが変わる50のコツ」、碓田 拓磨、メイツ出版株式会社
  2. 同上
  3. 同上
  4. 同上

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