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美しさは心のあり方次第

美しさは心のあり方次第

2015年2月2日 • Beauty, Mind & Heart

映画『ミーン・ガールズ』、海外ドラマ『The O.C.』『ゴシップ・ガール』などで共通していたのは、学校で”女王蜂”と呼ばれるリーダー格の女子がいたこと。『ミーン・ガールズ』ではレイチェル・マクアダムス演じるレジーナ、『The O.C.』ではレイチェル・ビルソン演じるサマー、『ゴシップ・ガール』ではレイトン・ミースター演じるブレアがそれにあたるのですが、彼女たちに共通していたのはその美しさに相反する意地の悪さ、そして印象的だったのが、彼女達を恐れながらも彼女達の美しさに憧れを抱く学生の姿。そんな女王蜂文化を興味深く思いながらも、彼女達がそのまま大人になったらそれでも美しいと思えるだろうか、と考えるとそうではありません。歳を重ねると、温かい人柄や雰囲気がにじみ出る笑顔を持った人により心惹かれるものです。ハッとするような美しさを持っていなくても、心を解きほぐしてくれる笑顔を持つ人が誰よりも魅力的に見える、と思うのは私だけではないはずです。

そんなことを証明する研究結果が、さまざまな心理学・社会学の研究論文を掲載する”Personality and Individual Differences”誌にありました。

この研究では、120人の大学生を3つのグループに分け、60人の女性の写真を見せ、それぞれにどの程度魅力を感じるかを調査しました。結果は3つのグループ全てにおいてほぼ同じとなりました。

その2週間後、同じ被験者を対象に、再度同じ60人の女性の魅力を調査することにしました。ただし1つ目のグループには「親しみやすい」「信頼できる」などの長所が書かれた女性の写真、2つ目のグループには「意地が悪い」「誠実さに欠ける」などの短所が書かれた女性の写真、そして3つ目のグループには何の特徴も書かれていない女性の写真を見てもらうことにしました。すると、長所が書かれた女性の写真が一番魅力度が高く、短所が書かれた女性の魅力度が一番低いという結果に。この結果が証明したのは、他人に対する外見の印象に、内面が大きく関係するということでした。 1

これは、人や事物のある1つの特徴について良い印象を受けると、他の特徴も全てよく見えてしまうという「ハロー効果(Halo Effect)」が影響していると考えられます。

もちろん、ファッションやメイクなどで自分を美しく見せることで相手に良い印象を持ってもらうこともできますが、何も纏わない自分を一番美しく見せてくれるもの、それはやはり自分の心なのではないでしょうか。

最後に一つ、詩をご紹介です。オードリー・ヘプバーンが生涯愛したことで知られる、アメリカの詩人・サム・レヴェンソンの詩集『時の試練を経た人生の知恵』に収録されている詩はまさに、私たちに真の美しさとは何かを教えてくれるもの。ぜひご覧ください。

時を越えた美しさの秘密

魅力的な唇であるためには、美しい言葉を使いなさい。
愛らしい瞳であるためには、他人の美点を探しなさい。
スリムな体であるためには、飢えた人々と食べ物を分かち合いなさい。
豊かな髪であるためには、一日に一度子供の指で梳いてもらいなさい。
美しい身のこなしのためには、決してひとりで歩むことがないと知ることです。

物は壊れれば復元できませんが、人は転べば立ち上がり、失敗すればやり直し、挫折すれば再起し、間違えれば矯正し、何度でも再出発することができます。
誰も決して見捨ててはいけません。
人生に迷い、助けて欲しいとき、いつもあなたの手のちょっと先に助けてくれる手がさしのべられていることを、忘れないで下さい。

年をとると、人は自分にふたつの手があることに気づきます。
ひとつの手は、自分自身を助けるため、もうひとつの手は他者を助けるために。

女性の美しさは 身にまとう服にあるのではなく、その容姿でもなく、髪を梳くしぐさにあるのでもありません。

女性の美しさは、その人の瞳の奥にあるはずです。
そこは心の入り口であり、愛情のやどる場所でもあるからです。

女性の美しさは、顔のほくろなどに影響されるものではなく、その本当の美しさは その人の精神に反映されるものなのです。
それは心のこもった思いやりの気持ちであり、時として見せる情熱であり、その美しさは、年を追うごとに磨かれていくものなのです。

– サム・レヴェンソン

脚注:

  1. Yan Zhanga・Fanchang Kongc・Yanli Zhongb・Hui Koud、”Personality manipulations: Do they modulate facial attractiveness ratings?“、Personality and Individual Differences Volume 70, November 2014, Pages 80–84

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