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男性不妊で精液所見が悪い場合~OAT症候群とは~

男性不妊で精液所見が悪い場合~OAT症候群とは~

2016年9月13日 • Family, For Men, Wedding & Marriage

私たち女性は、男性のセクシャルな部分はわからないことも多いですが、カップルでの性の問題や子供をもつことは、どちらか1人のお話ではなく、共有していくことが大切です。しかし同時に、とてもセンシティブな個人の問題でもあり、話題にすることも難しい部分です。

前号では、不妊の原因のうち、半分が男性も関与していること、そして、精液検査についてご案内しました。今回は、検査の異常所見とその原因についてお話し、次号では、普段の過ごし方など、生活習慣として、気軽に相談し合えるきっかけができるような内容を、二部に分けてお届けできたらと思っています。

精子の異常値について

スライド不妊の原因は男女半々、男性も自分の身体のことを確認してみませんか?

前回、表で紹介したWHO(世界保健機構)の精液検査の基準値です。
これにある、「乏精子症」「精子無力症」「奇形精子症」とはなんでしょうか。

乏精子症(Oligozoospermia):精子の数が少ない
精子無力症(Asthenozoospermia):精子の動きが悪い
奇形精子症(Teratozoospermia):正常の形状の精子が少ない

これらを総称して、「OAT症候群」といいます。

何が原因なの?

OAT症候群の原因は、生活習慣の関与など様々ですが、「精索静脈瘤」という病気が見つかることがあります。これは、精巣につながる血管内に瘤(こぶ)ができて血流が滞り、精巣の温度が上昇することによって、精子の質や造精機能自体に悪い影響をもたらすのです。

獨協医科大学越谷病院 リプロダクションセンター 岡田弘教授によると、一般男性では約10%、男性不妊外来受診者では、30%~40%がこれに該当するといいます。1人赤ちゃんがすぐできても、2人目ができない「2人目不妊」のカップル方に割合が多いというデータもあり、放置することで悪化するとも考えられています。

セルフチェックも大切です

普段から自分でも気をつけて見てみましょう。下記のような症状はありませんか? 自分ではわかりにくい場合も多いため、特に症状がない場合でも、専門医の診察を受けてみることが大切です。

・ 陰嚢のふくらみ方や感触が左右で違う
・ 長時間、椅子に座っていると陰嚢が痛む。精巣が引き下げられるような痛みがある
・ 脚を組み替えたときに痛みがある
※ 「男性不妊バイブル」より引用

治療法とその効果

手術や、漢方・コエンザイムQ10の摂取で精液所見が改善するケースがあります。手術は、日帰りや入院、保険適応と自費診療、というように、方法によって異なります。また、「精子がつくられるのに74日間」「精管と呼ばれる通り道を通って射精までに14日間」とかかるため、手術の効果が出るのは、少なくとも術後3ヵ月、半年~1年ほどかかる場合があります。そのため、女性の年齢によっては不妊治療との同時進行が必要であったり、早めの診断・治療が大切です。

そのほか、造精機能は熱に弱い、精子も熱や酸化に弱いという特徴から、精巣の圧迫、サウナや締め付けの強い下着の着用、ストレス、喫煙、加工食品の過剰摂取などの生活習慣が原因となりえます。
次号では、日常生活で注意できること、生活習慣の改善についてお話したいと思います。

引用・参考:「男性不妊バイブル」http://maleinfertility.jp/
獨協医科大学 リプロダクションセンター 岡田弘


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