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「精子の力を高める7ヶ条」~日常生活で気をつけること~

「精子の力を高める7ヵ条」~日常生活で気をつけること~

2016年9月28日 • Family, For Men, Wedding & Marriage

前号では、不妊の原因のうち、半分が男性も関与しており、精液検査の所見が悪い場合の原因疾患や、その治療法などについてお話しました。それ以外に、精子は熱や酸化に弱いという特徴から、精巣の圧迫、ストレス、喫煙、食生活などの生活習慣が原因となる場合があります。

今回は、日常生活で気をつけること、生活習慣の改善で、精子をつくる力「精子力」を上げる方法について、獨協大学越谷病院 リプロダクションセンター 岡田弘教授の「精子力を高める7ヵ」をご紹介いたします。

精子力を高める7ヵ条

精子力を高める7ヵ条

① 禁煙すべし!

喫煙で血液循環が悪くなることもさながら、精子の中にある赤ちゃんのもと、DNAが破壊されます(DNAの断片化といいます)。近年は高齢出産も増えていますが、今生まれたとして、お子様が成人した頃、あなたは健康でいられるでしょうか? 長生きしてお子さんと過ごす時間を少しでも増やすためにも、この機会に禁煙しましょう!

② 禁欲するなかれ!

不妊治療で人工授精などを行っている患者様で、「溜めてきた方がよいでしょうか?」という質問を頂くことも多いです。精子は毎日作られます。射精しないと造精機能が衰えたり、古いものが残り炎症が起きたり、他の精子まで質が落ちることがあります。週に1~2回射精する方がデータがよいという研究も発表されています。

③ ぴっちり下着は避けるべし!

ブリーフや、ボクサータイプの下着を好んでつける男性も多いようですが、精巣は温まるとその機能が低下すると言われています。トランクスがbetterです。昔の「ふんどし」はどうでしょうか。密着感がありつつも締め付けがなく、温かいのに風通しがよい、という抜群の環境だそうです。昔の人は考えましたね。

④ サウナ、長風呂は控えるべし!

精子を作る精巣が熱に弱いとお伝えしましたが、精子自体も熱に弱いのです。精子の至適温度は34~35度とされており、睾丸が体の外にある理由も、体温で温度が上がらないようにするためのものだと言われています。

⑤ 膝上でのPC操作に注意すべし!

パソコンは熱を発するため、膝上での操作で睾丸が温められてしまうことに加え、電磁波の影響もあります。「1日の通話時間」「充電している時の股間からの距離」などグループ分類して精子への悪影響を研究したデータもあります。ポケットに携帯電話を入れるのも控えたほうがよいと思われます。

⑥ 自転車で股間を刺激するなかれ!

最近ロードバイクが流行っていますが、サドルで長時間圧迫されると、血流不全や圧迫による温度の上昇が考えられます。実際に、人工授精で毎月精子を採取していた方で、いつもデータはよくないのに、急に改善した事例がありました。詳しくお話を聞いてみると、“怪我をしたため毎日ロードバイクで出勤していたのをやめた”そうです。

⑦ 育毛剤に気をつけるべし!

頭皮が気になり、市販の育毛剤や育毛シャンプーを使用している方もいるかもしれませんが、プロペシアなどのフィナステリドを主成分とする治療薬に、男性ホルモンの作用を抑える働きがあることがわかっています。それが原因で性欲の減退や、精子数の低下がみられる場合があります。

さいごに、ストレス?

これは、7ヵ条にはありませんが、大いに関与していると私は思います。たとえば、仕事が忙しくなると精子のデータが悪くなりがちです。新年度や、決算月付近にガクッと精液所見が落ちることがあったり、不妊治療をしていると、普段は性行為に問題がないのに、排卵日だけ勃起不全を起こすケースもあります。

ストレスなく日々過ごすことは難しいかもしれません。しかし、たとえ身体によいとされていることでも、負担になったり、我慢をしすぎると、それ自体が、ストレスやパートナーシップへの悪影響となる場合があります。
子作りや精子の所見に一喜一憂しすぎることなく、出会えた大切なパートナーと、毎日笑顔で一緒に過ごせたら幸せですね。

引用・参考:「男性不妊バイブルより~精子力を高める7ヵ条~」http://maleinfertility.jp/seven/#e
獨協大学越谷病院 リプロダクションセンター 岡田弘


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