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心地よいまどろみを楽しむ秋冬の読書

心地よいまどろみに包まれる秋冬の読書

2013年11月29日 • Books

映画『セックス・アンド・ザ・シティ・ザ・ムービーでは、キャリーが図書館で借りてきた”Love Letters of Great Men”(『偉人達のラブレター』)という本からベートーベンのラブレターの一節を、ビッグに読み聞かせるというシーンがありました。

実はこの本、実在するものではなかったのですが、映画での反響が多かったために、特別に出版されたそうです。

私もベッドの中で、キャリーのようなニューヨーカーになったような気分でこの本を読み進めるうちに、素敵なラブレターを見つけました。それが、18世紀を代表するイギリスの詩人、アレキサンダー・ポープが、恋人と言われていたマーサ・ブラウントに送ったもの。特に冒頭に書かれていたこちらの一節に共感せずにはいられませんでした。

今夜は君に真実を語るために飲むことにしよう。夜零時以降に書く手紙は、崇高な真実と君への誠意へ溢れたものになるに違いない。君のことを想い、ワインを口にすると、僕の心に灯がともるのだ。ワインは内に秘めた情熱を突き動かし、光を放つようになる。酔いを知らない昼間の時間は、僕の魅力が輝くことはない。だからこそほろ酔いになった今、こうして内なる美徳を呼び起こされたことに、驚きを感じている。 1

さすがは詩人ですね。控え目でありながらも詩的で美しい余韻を残す彼の言葉は、優しく心の奥に深く染み入っていきます。同時に、パソコンやスマートフォンで全てを済ませてしまう現代だからか、相手の顔を思い浮かべながら溢れる想いを文字で綴る、という行為にロマンを感じました。

そんなロマンを感じさせてくれる魅力が、読書にはあります。特に秋冬は、心地よいまどろみを感じるのにぴったりの季節。たまにはいつもより少し早めにベッドに入り、ワインなどを片手に恋愛小説を楽しみながら、心と体がじんわりと温かくなる幸せな時間を過ごしてみませんか? そこでLealtaセレクションの恋愛小説を3冊ご紹介です!

風と共に去りぬ』(全五巻)
『風と共に去りぬ』

脚注:

  1. 原文:Alexander Pope、Letter to Martha Blount、The Academy of American Poets

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