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どんなに忙しくても自然を忘れない生き方

どんなに忙しくても自然を忘れない生き方

2015年6月30日 • Mind & Heart, Travel

みなさんはどのくらいの頻度で自然の中で過ごしていますか。携帯の電波も届かない、建物も見えない、自然の中だけに自身が包まれている時間は、年間どのくらいあるでしょうか。普通に生活していても自然を意識せざるをえない国、そんな国が日本の隣の隣にあります。 1 フィンランドは、日本とほぼ同じ国土の全陸地に65%が森、そして19万個の湖があります。

首都のヘルシンキに住む、ラサネン夫婦は共働きで、平日は1日8時間勤務。家事などはすべて半々で、どちらかが多くを負担することはありません。「平等」という言葉が似合う国ですが、それは“彼”“彼女”という言葉の区別がないフィンランド語にも通じているものがあるのかもしれないと私は思っています。

夫のヤリさんは料理が得意で、彼の作るフィンランドの名物のシナモンロールは絶品です。

仕事の後は、スイミングプールへ出かけたり、近くの公園をランニングしたり、家でまったり過ごし、休日は森の中にあるサマーコテージなどへ出かけます。太陽がほとんど顔を出さない長く寒い冬が終わると、フィンランド人は春の訪れを喜び、緑色の景色を待ち焦がれていたかのように、積極的に外へ出かけ、自然のアクティビティーを楽しみます。食卓には鮮やかな色のサラダが並びます。「春になると野菜の味がイキイキするから美味しく感じるわ」春のフィンランドの食卓には、必ずと言っていいほど、サラダが出てきます。それも彼らが求める「緑」の一つなのかもしれません。

フィンランドには長い夏休みや、何年間か連続して働くと、1年間の休暇を取れる制度が設けられています。「夏休みは何しますか?」と質問すると、ほとんどの人々が「自然の中でリラックスしたい」と答えます。森の中にあるコテージでサウナに入ったり、小さな畑を手入れしたり、森を散策したりします。日本人にとっては「何もないところ」と言える場所を彼らはとても大切にし、そこで過ごす時間を何より楽しみにしています。世界がお手本とするトップクラスの学力、福祉制度は彼らのそういった時間の使い方が生み出しているのかもしれません。


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