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旅人よ、メコンへ行こう!

旅人よ、メコンへ行こう!

2015年4月2日 • Travel

ホーミチンの喧騒から逃げ出すようにして、向かったのはメコンデルタ。メコンデルタとは、ホーチミンの南に位置するメコン河下流の三角州地帯のことで、かつてはクメール王朝の領域だった場所。今でも多くのクメール人が住み、美人の産地とも言われているようです。

一説によると、メーとはタイ語やカンボジア後で母を意味し、コンは水を表すカンボジア語に由来し、つまりメコンで“母なる水、母なる河”という意味になるのだとか。

メコン河の水流の始点はチベット高原に始まり、中国雲南省を通り、ミャンマーとラオスの国境、ラオスとタイの国境、カンボジア、そしてベトナムを通って南シナ海へと流れます。河の全長は約4800kmにもなり、これは日本の国土の2倍以上にもなる長さ。母なるナイルがエジプトの民と文明の繁栄を担ってきたように、メコンはこの地域に豊富な食料や水を生み出し、人々の生活を豊かに支えてきた、まさに文明の礎のような河なのです。

メコンデルタの旅のハイライトといれば、デルタ河クルーズと、デルタに浮かぶ島に渡り、細い水路を手漕ぎボードで行くリアル・ジャングルクルーズ。メコンデルタを訪れる旅行者はみな、このデルタ河ツアーが目的で、メコンデルタ観光の入り口となるミトーの町は、朝から晩まで、観光客を送り込む観光バスが列をなしています。

旅人よ、メコンへ行こう!

間近で見るデルタ河は、日本の感覚で言えば河というよりも海辺の町の風情。船の中には水面から上がった涼しい風が吹きぬけ、心地よく、雄大なメコンの景色を眺めながらのんびりとクルーズを楽しむのは、なかなか旅情にあふれます。

そして、両側に南国の植物が生い茂る細い水路を行く手漕ぎボートは、想像以上にスピードが速くスリリング。狭い水路を行き交う船は互いにいつもけっこうスレスレで、船先に腰を下ろし、絶妙なバランスを保ちながら船をコントロールする漕ぎ手の熟練の技に思わず感心してしまいます。視線が水面にグンと近い分、臨場感があり、流れる風景の躍動感に、一瞬だけれどメコンデルタに住む人々の生活を垣間見るような気分。

旅人よ、メコンへ行こう!

母なる河には、なまずや、クロコダイルや、雷魚といったダイナミックな魚たちが生息し、島々ではココナッツやマンゴー、ドラゴンフルーツなどの南国フルーツ栽培や蜂がさかん。肥沃なメコンデルタの風景は、力強く鮮やかな生命に満ち溢れ、人々のシンプルな営みが印象的です。

ベトナムを訪れたら、メコンへ。


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