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“お任せください”は魔法のことば

信頼関係を深める、”私にお任せ下さい”という魔法の言葉

2015年10月14日 • Work

言葉は時として、妥協の道へと導いてしまうこともあります。例えば、仕事仲間からこんなことを言われたらどうしますか?

仲間:○○さん、本プロジェクトなんとか成功させましょう

あなたはどのように答えるでしょうか?

あなた:ベストを尽くします

と答えますか? それとも、

あなた:私達はチームですから一緒に頑張りましょう

どちらの返事もなんとなく聞こえは良いのですが、よくよく考えてみると達成できなかった場合の逃げ場が残されているようです。

“ベストを尽くす=ダメでも許してね”
“一緒に頑張りましょう=ダメなときは連帯責任よ”

それに対して、退路を断つほどの気持ちを表すのは、“私にお任せください”という言葉。でも、この言葉を声に出すのはなかなか勇気のいるものです。

ある大雨の朝、友人から連絡が来ました。「テレビの密着取材を受けることになったのだけれど、衣装が決まらない。今日の夕方2時間しか買い物に費やせる時間がないから、なんとかスタイリングして欲しい」と。そこで、取材テーマ、彼女の役割、映像の中で表現したい彼女のイメージ等を細かく聞き、スタイリングを引き受けることにしました。そのとき、とても不安げな友人に思わず一言“私にお任せください”と声をかけてしまいました。その言葉を聞いた友人は、“頼もしい”と安堵の表情に変わったのでした。

退路を断ってしまった私は、早々に百貨店へ行きアイテムチェックを始めました。彼女のパーソナルカラー、骨格、持っているイメージ、そして演出したいイメージを頭に浮かべ、パズルを合わせるようにスタイリングの方向性を決め、ショップ周りを開始しました。すぐに“これは厳しいかもしれない”そう感じました。季節は秋に向かい、ファッションカラーは彼女の得意でないスパイシーカラーやダークカラー、素材感も重いものが中心になっていました。心臓の鼓動がバクバクしているのを感じます。“大雨の中、楽しみにしてやってくるというのに、まだ何も見つかっていない”。そして、そのときに思い出したのです、 “私にお任せください“と言ったのだったなと。“ごめん、見つからなった”なんて絶対に言えません。“私にお任せください”という言葉にはそれだけの覚悟と責任があるのです。最終的には、理想としていたスタイリングを完成させ、友人は大喜びで撮影に臨むことができました。私自身も、無事に任務を終えることができホッとしました。

“私にお任せください”は魔法のことばです。この言葉を掛けると相手に安心感を与えることが出来ます。そして、この言葉を発した本人には覚悟の思いが芽生えます。絶対に相手をがっかりさせてはならない、と腹を括らざるを得ません。そして、この言葉は折れそうな心を励まし、諦めたくなることもやり遂げるパワーを生み出してくれるのです。そこで、これまでは“頑張ります!”と答えていたところを、これからは“お任せください!”といつもより大きな声に出してみてはいかがでしょうか? いつもと違う責任感と大きなハードルを感じるかもしれません。でも、乗り越えた時、新しい信頼関係と新しい景色が見えてくることでしょう。


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