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「幸感力」インタビューVol.10 「多くの人の人生が変わっていく瞬間に立ち会いたい」株式会社サニー 代表取締役 市川マミさん

「幸感力」インタビューVol.10 「多くの人の人生が変わっていく瞬間に立ち会いたい」株式会社サニー 代表取締役 市川マミさん

2015年11月20日 • 「幸感力」インタビュー, Wedding & Marriage, Work

今回のインタビューは二つの会社を経営する女性社長の市川マミさん。11/28(土)から、市川さんが企画をした女性向け映像クリエータースクールが開講されます。スクールを開講するに至った経緯や映像の可能性、「幸感力」についてお聞きしました。

プロフィール
市川マミ
株式会社クルーザー/株式会社サニー 代表取締役
1994 年テレビ制作会社オフィスぼくらに入社し、翌年からフリーの放送作家として活動開始。その後、バラエティー・音楽・情報・スポーツなど様々なジャンルのテレビ番組制作に携わる傍ら、V シネマの脚本、雑誌コラム連載、劇団の演出助手・制作、イベント企画・脚本などを手がける。2005年有限会社一億円プロジェクト代表取締役社長に就任。以降、バラエティDVD 制作でプロデューサー・制作統括を経験し、2008年株式会社クルーザーを設立。2012年にはドラマ「神話戦士ギガゼウス」(関西テレビ)でプロデューサーを担当。2015年2月、イオンシネマの”こども映画館シリーズ”第3弾「マジック・ドルフィン」で脚本担当。同年8月株式会社サニー設立。
株式会社クルーザーHP:http:thecruiser.jp
株式会社サニーHP:http:thesunny.jp

人それぞれが体験してきた出来事をシナリオに。映像の制作は難しくない。

– 今回の「ラブストーリー・クリエーター・スクール」を開講するに至った経緯を教えてください。

市川マミさん(以下 市川 敬称略):私は株式会社クルーザーという映像制作会社を経営しており、監督・脚本家の古屋雄作と一緒に、様々な作品をつくったりしています。その中で、作品を世界にも持って行きたいと思い、「たとえば、カンヌ国際映画祭への応募ってどうやるんだろう?」と思い、いろいろ調べたときの体験がスクールを開講しようと思ったきっかけの一つです。カンヌ・ベネチアなどの映画祭で賞を受賞すれば、知名度が上がって有名になり、作品も注目されます。応募しようとカンヌのHPを調べたのですが、内容はすべて英語表記。どうやって申し込んだらいいのかわからず、申し込みの代行業者はどこに頼めばいいのかも知りませんでした。その時、もっと気軽に日本語でスムーズに応募できるサイトやシステムがあればいいなと思ったのです。

もう一つは、妊娠出産です。妊娠中はつわりが酷く、三ヶ月間ほど何もすることができませんでした。出産後も、産後仕事に復帰するのは難しいのだと身を持って痛感しました。現在、産後の仕事復帰は社会問題にもなっていますが、私自身もこれから年齢を重ね仕事を続けていくにあたっても、自分でやっていける仕事の仕方や、新たなライフスタイルを模索していました。それが、企画を考え、脚本を書き、映像を作って海外に発信していくことだったのです。映像制作は、東京にいなくても、主婦でも、子育てしながらでも、年配の方でもできます。私は今までテレビ番組やお笑いのDVD、連続ドラマなどを制作してきました。この業界の中でも多くの人が映画製作は特別だと思っていますし、一般的にみたらさらに遠い世界で、制作はおろか海外進出なんて考えられないことかもしれません。でも、システムが整っていないだけで、そんなことはないと思うんです。

「幸感力」インタビューVol.10 「多くの人の人生が変わっていく瞬間に立ち会いたい」株式会社サニー 代表取締役 市川マミさん

初めてプロデューサーを担当した連続ドラマ「神話戦士ギガゼウス」での撮影ヒトコマ。

– 映像業界は女性の進出がまだまだ少ないとのこと。今後女性がこの業界で活躍することによって、どのように変化をすると思いますか?

市川:企業のWeb動画やCMは男性が作っていることが多いのですが、消費者は女性の方が多いのが現実。消費者である女性が作るバージョンは、女性の視点や体験からよりリアリティが出るのではないかな……と。女性の方が家事や育児を担っていることが多く、その経験から深みがあるものや、意外な視点の発想が出てくるかもしれません。さらに女性が進出することによって業界が盛り上がると思うんです。このスクールの話をするとき、「自分には才能がないから…」と言われることも多々あります。でも、これは女性に限ったことではなく、男女に共通したことだと思いますが、アイデアとして思いついたことを具体的な形にしていくかどうかは、“やるかやらないか”だと思うんです。人それぞれに様々な人生の体験があります。その体験してきた出来事を形にする方法を知って、実際に動いてみれば、誰でも企画や脚本や映像を作ることができます。

– ネット社会において、映像の可能性をどのように考えていますか?

市川:例えば、You Tuberという職業は数年前にはなかった職業です。一般の人の映像制作のハードルを低くした立役者ですが、これもさらなる可能性があると思っています。今、You Tubeで「Kan&Aki’s CHANNEL」が大ヒットしています。私の娘も姪っ子たちはテレビよりもその番組が大好きで、いつも夢中になって観ています。その様子を見て私も作りたくなりました。そこで、弟の四人の子供たちと一緒に「THAT’S チャンネル」というYou Tubeの番組を実験的に作り、実際に人気が出るのかどうか試しているところです。有名なクリエイターの作る作品はもちろん素晴らしいですが、それを主婦の方や一般の女の子が作ったら、より共感が得られたり、心に響く映像が出来るのではないかと思っています。今回のスクールの卒業生が、企業のウェブCMを作ることができたら面白いなと思い、色々な企業にアタックしているんです!

– 講師陣は著名な方ばかりですよね!どのようにして引き受けていただいたのですか?

このプロジェクトを立ち上げるにあたって、元々あった人脈はあまりないのです。スペシャル講師の方々には、ダメ元で問い合わせフォームや電話で連絡をしました。たとえ依頼を引き受けてもらえなかったとしても、アクションを起こしておけば、企画のことを知っていただけたり、何かのきっかけで別の仕事に繋がるかもしれないと、と思いつつ………。こちらから伝えていかなければ相手にはわかってもらえないので、会いたい人には会いたい、と伝えた方がいいと思うんです。

ささやかな挑戦が「幸感力」になる

– 市川さんのそのエネルギーの原動力は何だと思いますか?

市川:自分で可能性を思い込み、ミラクルを起こしている人たちが周りにいたので、その影響だと思います。「出来る!」と思うと、具体的に何をやるべきかが見えてきます。それと、高卒の私がキャリアを積めてバリバリ稼げる、バラエティー番組を観るのが好きなので面白いことばかり考えていられる、満員電車に乗らなくてもいい、と思って選んだのが放送作家でした。学歴や運動神経もないことが、コンプレックスではなく原動力の一つとなっていますね(笑)。

市川さんが好きなこと、リラックスタイムや休日の過ごし方を教えてください。

「幸感力」インタビューVol.10 「多くの人の人生が変わっていく瞬間に立ち会いたい」株式会社サニー 代表取締役 市川マミさん

市川:休日は娘と過ごします。娘と一緒に遊びに行くのが楽しくて仕方ないんです。仕事でいつもロケスケ(ロケの進行スケジュール)を作るのですが、娘と遊びに行くときも、それと同じように、スケジュールを立てるんです。この作業が楽しくて(笑)。いろいろ考えたプランに娘が喜んでくれると、とても嬉しく思います。

それと、小さい頃からバラエティー番組が大好きなのですが、特に明石家さんまさんの大ファンで、いつか、さんまさんと仕事が出来るようになることを夢見て生きています(笑)。私が一番好きなことは、録画したさんまさんの番組を繰り返し見ることです。中でも、さんまさんが司会をした2008年の「27時間テレビ」は伝説的に面白く、300回以上見てます!(笑)。 いま、一番好きなテレビ番組は「さんまのお笑い向上委員会」というフジテレビの番組です。さんまさんの番組がいかに面白いかを、ブログにも書いたりしています。

– 市川さんが思う「幸感力」とは?

「幸感力」インタビューVol.10 「多くの人の人生が変わっていく瞬間に立ち会いたい」株式会社サニー 代表取締役 市川マミさん市川:ダメ元でも、行動できる人は幸せを感じる率が高いと思います。もちろん、行く先々で断られることも多いですが「ささやかな挑戦」を続けていると、話にのってくれる粋な人も現れます。今回、「ふぞろいの林檎たち」や「早春スケッチブック」などを手がけた脚本家の山田太一さんも、その一人だと思います。

山田太一さんが、ご自身のプロフィール写真を郵送で送ってくれたのですが、「元気に立ち向かっている人に接する喜びがありました」のお手紙が添えてあって……。それを見たとき、感激して家で号泣してしまいました。そういった感動に出会えることは、本当に幸運だったと思います。

– 市川さんが幸せを感じる瞬間はどんなときですか?

市川:人の人生が変わっていく瞬間に立ち会うとき、幸せを感じます。無名な人が有名になっていく瞬間に立ち会いたいと、ずっと思っているんです。これからも、たくさんの人の人生が変わる瞬間を見届けられたらいいなと思っています。

主婦になってみて初めて、時間は限られていると痛感し、「働く主婦の人ってスゴイ」と再確認しました。家事に育児に忙しい主婦は、タイムマネージメント能力が高く、それを仕事にも活かせると思います。そんな優れた人たちを、世に引っ張り出したいですね。映像制作未経験でこのスクールを卒業した方が、カンヌ短編でグランプリを獲り、レッドカーペットを歩き、インタビュー、そしてスタンディングオベーションを受ける姿を見るのが私の夢です。

ラブストーリー・クリエイター・スクール:http://loveschool.strikingly.com/

取材・文・撮影/成松 阿留奈
写真提供/市川マミさん


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