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J.K.ローリングの言葉に学ぶ生き方のヒント

J.K.ローリングの言葉に学ぶ生き方のヒント

2014年5月28日 • Mind & Heart, Movies & TV

『ハリー・ポッター』シリーズに登場するホグワーツ魔法魔術学校の教科書、『幻の動物とその生息地』(原題:Fantastic Beasts and Where to Find Them)をベースにしたハリーポッターのスピンオフ映画が2016年11月18日に全米公開されるというニュースに、あの世界観をまた楽しめると興奮に沸いたファンも多いはず! 作者のJ.K.ローリングが描く『ハリー・ポッター』シリーズの魔法界のストーリーは、子供たちだけでなく、大人のイマジネーションも掻き立てるものでしたが、彼女が世界的な成功を収めるまでのストーリーにも感銘を受ける部分が多くありました。

離婚後生活苦でうつ病となるも、娘の存在に助けられて病を克服したJ.K.ローリング。生活保護を受けながら『ハリー・ポッター』第一作目を書き上げましたが、その長さに12の出版社に出版を断られる結果に。それでも13社目の編集者の娘が「パパ、これは他のどんなものよりもずっと素敵だわ!」と目を輝かせたことで、ようやく陽の目を見ることとなりました。 1 波乱に満ち溢れた人生を歩んできた彼女が苦労を乗り越えて成功したヒント、それが彼女が2008年にハーバード大学で行った卒業記念講演にありました。

「どん底が人生をやり直す強固な基盤となった」
“Rock bottom became the solid foundation on which I rebuilt my life”

大学卒業後の7年間を「叙事詩を書けるほどの大失敗」と表現し、「結婚があっという間に破たんし、無職となり、シングルマザーで、現代のイギリスで最も貧しいホームレス直前の生活を強いられた」と自分が経験した人生のどん底について話したJ.K.ローリング。そんな状況にあっても自分の本質を取り戻し、辛い経験を礎石として素晴らしい人生を築き上げた彼女の言葉は、何があっても決してあきらめない心とどんな困難にも立ち向かう勇気を持とうと、私たちを奮い立たせてくれるものでした。

「失敗が不要なものをそぎ落としてくれた」
“Failure meant a stripping away of the inessential”

J.K.ローリングは、名誉でも地位でも財産でもなく、失敗が自信に繋がった言います。その理由は、失敗して絶望に立たされてはじめて、自分がしがみついていたものが取るに足らないものだったと気づき、「自分にとって重要なこと」に力を注ぐきっかけを与えてくれたから。私たちも失敗を恐れることなく、”断捨離”を重ねながら、本当に大切なモノ・コトを見極めることが必要なのかもしれません。

「人生の舵を取れるようになった時点で、責任は自分自身にある」
“The moment you are old enough to take the wheel, responsibility lies with you”

貧しかったJ.K.ローリングの両親が彼女の大学進学時に望んだのが、就職に有利な専攻の選択。彼女は両親の要望に応えるものの、陰でこっそり自分がずっと学びたかった古典文学を学び、小説家を目指します。でも彼女は決して両親が自分の夢をサポートしなかったことを責めることなく、自分で責任を持って夢を追い続けました。チャレンジする機会は誰にでもあります。だから他人や環境のせいにすることなく、正面から自分と向き合って、機会を逃すことなく掴んでいきたいですね。

「人の幸せは、人生で得たものや達成したことをリストにすることではないと認識するところにある」
“Personal happiness lies in knowing that life is not a check-list of acquisition or achievement”

「資格や履歴書が全てではないし、人生は思うように進まないもの。だから人生がどんなに複雑で難しいものであっても、それをありのままに受け入れることで私たちは生き抜くことができる」と話していたJ.K.ローリング。表面的なものや周りの雑音に惑わされることなく、物事の本質を捉えて自分の軸を持つことができたら、それが真の幸せに繋がるということなのかもしれません。

「世界を変えるのに魔法は必要ない。私たちはすでに、必要な力を自身の内に持っているのだから」
“We do not need magic to transform our world. We carry all the power we need inside ourselves already”

『ハリー・ポッター』シリーズを見て、「あんな風に魔法が使えたら……」と空想にふけった方もいるかもしれません。でもJ.K.ローリングが私たちに伝えてくれたのは、私たちにはすでにある種魔法のような力が備わっているということ。その力を信じて引き出すのは自分次第。たとえどんなに小さなことだとしても、その力を発揮して、世界の変化の一部となりたいですね。

  • J.K.ローリング 2008年ハーバード大学卒業記念講演

脚注:

  1. J・K・ローリング、ウィキペディア

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