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冬場の胃腸炎に紛れ込んでくる感染症について

冬場の胃腸炎に紛れ込んでくる感染症について

2016年12月2日 • Health

これから本格的な冬にかけて、胃腸炎が流行り始めます。吐き気や嘔吐から始まり次第に下痢になって収まるのが典型的な経過です。

意外?! 症状が出ているときに気をつけることは?

時々、吐き始めに「脱水になったら大変!!」とばかりに水分を摂る方がおられますが、水分を摂ることで胃に負担となって嘔吐を誘発しますから、水分摂取は慌てない方が良いでしょう。

早めに病院で薬をもらおうとお越しになられる方もおられますが、吐いている時に薬は飲めません(※)し、動くのも辛いでしょうから、まずはご自宅で静養されることをお勧めします。(※最近は水なしで飲めるOD錠の吐き気止めもあります。)

もう一つ、お越しになる方を拝見していると意外とやりがちなのは、「胃腸に良いだろうと思ってヨーグルトを」摂ること。これはやめた方が無難でしょう。時々お子さんが診察中に白いものを吐いて、親御さんに伺うと「ヨーグルトを与えた」ということがこれまで何回かありました。 もちろん大人でもありました。

ヨーグルト→ビフィズス菌、乳酸菌→胃腸に良いという図式なのでしょうね。

でもヨーグルトは、全体として見ると乳脂肪を含んだ食べもの。つまり“油もの”です。胃腸の調子が悪い時に唐揚げなどの油ものは取らないですよね。と言うわけで、症状があるときはヨーグルトは控えた方が良いでしょう

胃腸炎症状に隠れた感染症

嘔吐から始まる胃腸炎のような初期症状の中に別の疾患が隠れていることがあるので注意が必要です。春から初夏にかけて流行る、溶連菌(正式名称は、A群β溶血性連鎖球菌)による咽頭炎、扁桃炎が、冬から春にかけても流行ります。これが胃腸炎に紛れ込んでいることがあるのです。

もちろん何度も吐いて喉が痛いこともあるでしょうが、胃腸炎の際に「喉いたくない?」(大人よりもお子さんが圧倒的に多いので)と聞くと、「痛い」と言った時はちょっと喉を見ます。特長的な喉の赤みがあると、ますます溶連菌ぽい! 迅速検査をするとすぐにわかるので、その時はペニシリン系の抗生剤を使うと早ければ1日で改善します。(もちろん1日だけでなく決められた日数の服用が必要です)

もちろん胃腸炎症状がインフルエンザということもあります。必ずしも溶連菌とは限りません。一方、大人の溶連菌の場合インフルエンザのように関節痛の症状を来していることもあるので注意が必要です。でもやっぱり喉の症状がポイントです。

 


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