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いつも新しい自分に出会う

いつも新しい自分に出会う

2017年1月31日 • Mind & Heart

想像してみてください。あなたの前にレモンがあって、半分にカットします。片方を手に取り、そのままかじってみると、レモンの果汁が流れ出て、口いっぱいにレモンの酸味が広がります。………梅干しでもかまいません。想像しただけで唾液が出たり、こめかみあたりがキュゥっとなったり反応しますよね。実際には食べていないのに。

または、料理中に包丁でサクっと手を切ってしまった話とか、台車に足を引いてケガをした話とか、聞いているだけで「痛たたたたたたたた」と感じてしまったりすることありませんか。起こっていないのに。

つまり、イメージするだけで私たちの心身は反応するのです。

“いま、ここ“という集中力

禅では、食事も大切な修行として、手順や作法が細かく決められています。音を立てずに一挙一作動、全神経を集中させて感謝を持って食事に向き合います。このマインドフルネスは、集中と静けさと研ぎ澄まされた感覚を養い“気づき”を増やします。

いつも、イメージで食べていませんか? もしかしたら今、飲んでいるお茶は、過去の記憶で飲んでいるかも。

例えば以前、苦手だった人に似ているだけで、勝手に嫌悪感を持ってしまい、その人自身を知ろうとせずに避けようとしてしまったり。自分自身に対しても「こうだから」と決めつけたりしていませんか?

“認知”という脳の働きは、自分の中の過去のデータベースと一致させていきます。物質や体験、現象、印象、感情などすべて。当たり前のモノや景色、日常行為や慣れている作業はデータベースで生きているかもしれません。また、これまでに感情が大きく動いたもの(好き・嫌い・嬉しい・楽しい・怖い・悲しい)と同じような状況に出会った際に、ココロとカラダが大きく反応します。

経験が増えるほど、自分フィルターで世界を見て、目の前の“事実”をあるがままに受け取ることが出来なくなります。そして、その自分フィルターはそれぞれ違いますから、解釈の相違によりトラブルや不和感が生まれます。自分フィルターという“とらわれ”を解放していく“いま、ここ”という集中力が、気づきを増やし、調和と平安につながります。

あなたが時間も忘れて夢中で何かをしている時はどんな時ですか? 気がついたら姿勢や呼吸に意識を向ける調身・調息・調心という“いま、ここ”で、気づきと感謝の毎日を過ごしてみましょう。

“観察”という静けさとクリアな純粋性

以前、ホテルで働いていた時の上司の言葉で「スタッフの変化に気づけない人は、お客様の変化にも気づけない。」と、ホスピタリティの仕事で大切なことを教えていただきました。

家族やパートナー、友達や一緒に働く仲間の少しの変化に気づくことや、自分自身の心身の微細なバランスを感じることは、出来ているでしょうか?

変化の中でバランスを取る不安定さから、人は無意識に変化を拒みます。けれども、様々な“どうにかなっちゃう”“きっと良くなる”“すべては必要に起こること”という小さな成功体験を積み重ね、「すべては流れ行くもの“諸行無常”」を自分自身で体験していくことにより、変化を柔軟に受け入れたり、流れにスムーズに乗ったり、不安定の中でバランスを取りやすくなったりします。

ヨガは“自己を知ること”です。身体や呼吸を使ったヨガでは、いつも同じではない自分の状態を知る時間。頭で身体を動かそうという支配やジャッジ(自我や執着)を捨てて、自分の“いま”の状態に寄り添い身体を合わせていく“観察”で、自分自身とつながり、調和していきます。平静で純粋な状態は、とらわれず、いつも新しい景色、あなた、わたしに出会っていきます。変わり行く流れの中で“微笑み”で生きるようになります。

本当は、何者でもない自分であり、何者でもないあなたなのです。みんなそれぞれ同じように生活していても、役割やアイデンティティがあっても、本当はいつも新鮮で、自由です。

変化を楽しめるとらわれない自由なココロで、すべてが新しくキラキラわくわく輝くあなたが微笑んでいますように。


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