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体は生きてきたあなた自身~過去から今に生きる~

体は生きてきたあなた自身~過去から今に生きる~

2014年7月7日 • Health, Mind & Heart

今、不調はお持ちですか? 肩こり、頭痛、腰痛、鼻炎、肌荒れ、脱力感や頭がさえない状態など慢性的に抱えているものから、病気や治療中のものまでありますね。

心と体はつながっています。心の不調和が身体の不調を招き、体の調子が悪いと心や知性に影響して仕事やパフォーマンス、人間関係において不調をもたらします。ヨガ哲学によると、現在の肉体は過去の思考、感情、行為の蓄積とされています。私たちの体はこれまで生きてきた過去を集めた物体なのです。生きている間の乗り物であり過去の貯蔵庫です。

ヨガでは、ポーズを深める過程で色々な感情が湧き出てくることがあります。例えば、怒りの感情はハムストリングに蓄えられ、固くなると言われています。呼吸とともにこの緊張を受け入れ、認め、許し、ほどいていくことで、怒りを解き放ち消し去るように心と体を浄化していきます。繰り返すうちに、心と体がほどけて筋肉の緊張は取れ、強さと柔らかさを兼ね備えた状態に変わっていきます。そのままにすれば、攻撃的な傾向であったり慢性的な疾患としてあらわれます。

また、感情的な苦痛を経験した後に、そのような感情が胸に蓄積されるとされ、ブリッジなどの深い後屈の際に心臓周りの緊張が取り除かれて、その後に大きな安堵の感情とともに涙となって浄化されていくこともあると言われています。さらに、極端に体が硬いのは精神が硬くなっていたり変化をすることに恐れを感じるような傾向が関係していると考えられ、逆に極端に体が柔らかいのは、決断力に欠け、依存傾向にある可能性として考えられます。このように、今まで生きてきた経験や思考や感情で、今の私たちの体が出来上がっているのです。

ヨガの練習は、自分自身が感じる痛みや感情を受け入れることで過去を認め、体内から熱を発して深い呼吸で内側から緊張をほどいて、体に溜め込んだ過去の感情から自分を解放して、“今、ココ”に生きる練習でもあります。あなたの心や体を縛っているものは、生きてきた中で自分が作りだした限定的な考え方にしか過ぎないのです。そのような気づきは、体や心が環境からの条件づけやイメージに影響されることなく、純粋であることを保ちます。強くてしなやかな体が、柔軟で芯のある心も養うのです。

何かと比べることもなく、流されることもなく、何かになろうとせず、自分がすでに満たされたものであることを体感することで、心と体が安定して調和していきます。その平安が全てのものとの一体感を作りだすのです。ヨガの実践を通して、5000年の歴史があるヨガ哲学を理解することは、喜びと感謝にあふれた毎日を過ごすことにつながります。“内的な目的のつながりを持たない部分的なヨーガの技法は、魂の周りに『6つの敵=欲望、怒り、貪欲、幻想、心酔、ねたみ 』を形成する。完全なアシュタンガ・システムを熱心に実践すれば、魂には自由がもたらされる”シュリ・K・パタビ・ジョイス(アシュタンガ・ヨーガの師)

参考文献:ASHTANGA YOGA Practice and Philosophy Gregor Maehle ガイアブックス


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