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千と千尋を訪ねる温泉旅

千と千尋を訪ねる温泉旅

2015年4月14日 • Travel

たまには、四国の温泉なんかいいなぁ〜。そんな気分で、思い立つように訪れたのが愛媛の道後温泉。風情がある温泉郷ながら松山駅近くというアクセスのよさも、週末を利用した慌ただしい旅にはピッタリ。

日本最古の温泉であり、映画「千と千尋の神隠し」のモデルとなった温泉のひとつとも言われる道後温泉は、いわゆる日本人なら誰もがその名を知る超有名温泉。一大観光地でもあるので、正直あまり期待は抱かずに出かけたのだけど、これがなかなか雰囲気よろしく、期せずして温泉気分のみならず日本を思い切り満喫できるという結果になったのです。

千と千尋を訪ねる温泉旅

毎朝6時の太鼓の音と共に開館する道後温泉本館は、道後を訪ねる老若男女全員が訪れるとも言える道後温泉のランドマーク。ここのお湯に入らずに道後温泉を訪れたとは言えません。混雑時には芋洗い状態にもなるとか。幸い私が行った時間はそこまでの混雑でもなく、大浴場は「千と千尋の神隠し」に登場するようなレトロなデザイン。なんともいい空間なのです。壁には道後温泉開闢のシンボルとなる伝説の白鷺が描かれ、今にもよろずの神様たちが姿を現しても不思議じゃありません。

観光客にまじって地元の方々の姿も多く、ごくごく自分の家のお風呂のような様子で利用しているのがなんとも印象的。旅行者からすると、毎日こんな風情あふれる温泉に浸かるなんて羨ましすぎ、といったところ。温泉が近所の井戸端会議の場のような雰囲気もあり、実に地元の日常感たっぷりというのがまたいい感じ。昔から日本の庶民の風俗文化というのは大概こういうところから生まれてきているのね、と納得。

浴場の上階には休憩や食事のための部屋が並び、そこから眺める道後の街の風景がまた素敵なのです。現在は、コンクリートのビルやネオンが視界に入ってしまうのが残念ですが、一昔前にはさぞかし粋な風景が広がっていたことと思われます。映画の中では、千が寝起きをしていた部屋がちょうどこんな感じの造りでしたね。

ゆっくりとお湯に浸かり身体の芯から温まったら、浴衣姿で道後の町を闊歩。もちろんお楽しみは、湯上がりに飲む地ビールです。

すべてが王道であるのに、なぜかちっともジャーナルスタンダードでない道後温泉。文豪・夏目漱石や正岡子規に深く愛されたというのも、うなずける深い味わいのある温泉でした。

  • 道後温泉の位置


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