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エネルギーをフローさせる

エネルギーをフローさせて”成幸”体験を増やしていく

2014年11月9日 • Mind & Heart

「フロー」とは流れること。水、血液、時間、思考など……形としてとどまることなく流れ続けます。水は流れ続ける限り、腐らない。血液も滞ったり、止まったりすれば、生命の危機となります。身近で大切なものほど、流れ続けるものなのかもしれません。

流れるような呼吸と動作を連動させるアシュタンガヨガでは、練習の中で、多くの人が課題としているジャンプスルーがあります。私は何度も先生から「頭軽くして」「足の力ぬいて」と言われてきました。

気づかされるのです。こだわればこだわるほど、力が入る。考えるよりも感じることを忘れていました。思考が凝り固まって、呼吸が流れていない状態です。そのような自我でいっぱいの、考えてばかりの2時間の練習後は、肩関節に痛みを感じるとともに、気持ち良さに欠けるのです。

練習を楽しめる日は、気持ちの良い呼吸で不思議と身体が軽く扱える日です。背骨に呼吸が通り、足の裏から頭のてっぺん、指先までエネルギーが行ったり来たり流れていく開放感と充足感に満たされます。

そして何よりも、楽しんだらその先に結果がついてきました。「あっ出来た……」エゴも執着も手放して、自分とつながった時に覚醒された経験を繰り返してきた気がします。

自分の呼吸を膨らませるように自分の内側に完全にゆだねると、外側は力がぬけて、必要な筋肉だけが勝手に使われていきます。大切なのは見た目やカタチではなくて、自分のすでに持っている内側だったのです。自分を信じてあげられた時です。力が入ると筋肉や関節が緊張して呼吸やエネルギーが流れない。固まる。留まる……思考も同じです。

心理学では、
フロー (Flow) とは、人間がそのときしていることに、完全に浸り、精力的に集中している感覚に特徴づけられ、完全にのめり込んでいて、その過程が活発さにおいて成功しているような活動における、精神的な状態をいいます。心理学者のM・チクセントミハイによって提唱され、8つのフロー体験の構成要素が存在します。

1. 明確な目的
2. 専念と集中、注意力の限定された分野への深い集中と探求
3. 自己に対する意識の感覚の低下、活動と意識の融合。
4. 時間感覚のゆがみ ……時間経過の感覚がなくなる
5. 直接的で即座な反応(活動の過程における成功と失敗が明確で、行動が必要に応じて調節される)
6. 能力の水準と難易度とのバランス(易しすぎず、難しすぎない)
7. 状況や活動を自分で制御している感覚
8. 活動に本質的な価値がある、だから活動が苦にならない 1

フローを経験するためにこれら要素のすべてが必要というわけではないと説明されています。多くのスポーツ選手が、よくこの「ゾーンに入る」(何もかもがうまくいく)という現象を経験するほど、フロー体験は創造力、集中力、充実感や快感をともない、自分や時間を忘れるほど活動にのめりこんでいる一体感の状態です。あなたの日常で、“無我”我を失くして夢中になる時間を大切にしましょう。

やらされている感ではなく、自ら選んだやりたいことに喜びを持って集中する生き方に変えましょう。

そうすると、自我(エゴ)が無くなり、思考が流れ続けて夢の中にいる“無我夢中”は、まさに瞑想の感覚です。終わった後に気持ち良く充実していて、より元気になっている時は、あなたが“いま、ここ”に生きた証拠です。

エネルギーをフローさせて、あなたにとっての”成幸”を引き寄せる力を、きっと体験していくことになるでしょう。

脚注:

  1. Wikipedia

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