写真と共にルーツをたどる
仕事が忙しかったり、両親が年に何度か上京してくる、という理由で私が実家に帰るのは年末年始だけになってしまいました。
でも実家に帰ると逆ホームシックになってしまって、「東京に帰りたい」なんて思うほど。そして地元の友人とも疎遠になるばかり。それは、アメリカ留学から帰国後、すぐ上京して働き始めたからかもしれません。
最近新しい自分を発見する機会には多く恵まれるものの、新しい自分を発見するたびに、昔の自分を少しずつ失くしているような気がしています。でも今の自分は、昔の自分があって存在するもの。家族、近所の人、学生時代の友達、大好きだった地元の町……。そんな自分の大事なルーツを忘れてしまうなんて、なんだか寂しいなと思いました。
そんな時に私が出会った写真集が、“Dear Photograph“。
“Take a picture of a picture from the past in the present”
「昔の写真に現在の風景を当てはめて写真を撮る。」
というコンセプトで作られたこの写真集は、こちらにあるような写真が多く収録されています。
デジタルカメラが主流ではなかった昔、誰もがプリントされた写真を大事にアルバムに入れて保存していたかと思いますが、そこに貼られた写真を取り出して、その場所を背景に写真を撮る。そうすることで、自分の昔の記憶を辿り、自分のルーツを思い出すきっかけになるような気がしています。
だから帰郷の際などに、昔の写真とともに自分のルーツを再発見してみるのも面白そうですね。そして、オシャレな仕上がりと美しいレイアウトでフォトブックを作ることができるPhotobackのようなサービスを使って、自分オリジナルの“Dear Photograph”を作るのも思い出を形に残す良い方法ではないでしょうか。
携帯やカメラで撮った写真も、デジタルに保存するだけでなく、プリントしていつまでも大切にしたいですね。