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大切な人、大切な自分との触れ合いで作る“幸感力”

大切な人、大切な自分との触れ合いで作る“幸感力”

2015年3月2日 • Love & Relationship, Mind & Heart

ヨガのクラスの最後に5分~10分、あおむけに寝てお休みする時間があります。その時に、寝ている皆さんの両肩に手を当てて、呼吸を合わせながら体重をゆだねていくと、皆さんの胸や肩、背中の緊張がストンとほどける瞬間を感じます。寝ていても、手放せない緊張や疲れがあるのでしょう。休んでいるようで、休めていない。きっと、睡眠中でも緊張状態だったりするのかもしれませんね。

力を抜くことの難しさ、力が入っていることにすら気がつかないほど、私たちはいつも何かを抱えていて、手放せない。だから私は心から癒されて欲しい、という思いを両手に乗せて、皆さんの両肩に触れています。

患部に手を当てる……「手当て」とは、不和が減り、ゆるんだり、ぐっすり眠れたり、深いところでつながる安心感を生み出します。優しく触れられた方も触れた方も、優しくなれて癒されてほどけるのです。もちろん自分自身に対しても同じこと。

ヨガでカラダを扱うということは、ココロを扱うことで、自分自身を繊細に“気づいていく”練習です。ヨガでなくても実際に、自分で自分を抱きしめて「セルフラブ」をした時に涙が流れる人もいます。ぜひ日常で、マッサージや肩もみ、洗髪や身体を洗う時に意識してみてください。「脳皮同根」と言われるように、脳と皮膚(表皮)は同じ細胞で出来ていて、根っこは同じ。肌をマッサージしていると、脳もマッサージされていて、それによりオキシトシンが出るのです。

脳の視床下部神経で作られるオキシトシンというホルモンは、出産や母乳を出す働き、母性行動や男女、家族、社会、集団の中での敵対・友好関係・認識能力などを左右します。オキシトシンには友愛の情を生じさせたり、人の心を信じやすくさせる作用があり、人の愛情を感じる際に、より多く分泌される物質とされています。母性愛と深い関係があり、お母さんが赤ちゃんにおっぱいをあげるときのオキシトシンの分泌量は通常の8倍以上だそうです。

大切な人や、大切な自分との触れ合い・スキンシップはオキシトシンが作られ、信頼感がうまれて、絆と変わります。繰り返すことで、どんどん絆は深まります。愛情を感じることにより、信頼、安らぎ、平穏、癒しといった心や身体、脳の状態が安定し、幸福感、情緒の安定、感性が豊かになり、社会性も上がります。疲れにくい、健康な心身の状態を保つためにも“幸感力”で愛情を感じるセンサーを磨きたいですね。

心理学での交流分析では「コミュニケーションにおいて人の存在や価値を認めるための言語(バーバル)・非言語(ノンバーバル)の交流」をストロークと言います。

【プラスのストローク=快】
なでる、さする、握手する、手をつなぐ、抱きしめる、抱っこする、おんぶする、ほおずりする、背中をさする、誉める、微笑む、名前を呼ぶ、あいさつ、話しかける、認める、うなずく、よく聴く、肯定する、尊重する、励ます、お礼を言う

人生において受けたプラスのストロークにより、自己肯定感=“自分を信じる力”が高まると言われます。

忙しい毎日の中で、疲れやストレスを緩和して、ココロから満たされ、より良く生きるためにも自分で自分を癒せるように。そして、そんなあなたが、大切な人たちを癒せますように。

参考:
・解体新ショー 大橋晴夫 日本放送出版協会(NHK出版)
・アロマテラピー・香りの心理学(日本メンタルヘルス協会)


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