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知られざるコーヒー大国、中米ホンジュラス

知られざるコーヒー大国、中米ホンジュラス

2017年4月7日 • Food & Drinks, Travel, Work

最近、途上国で作られる有機コーヒーなどがオーガニック人気とともに、注目を浴び始め、コーヒーショップや、カフェなどで見かける機会が多くなりました。

コーヒーといえば、アフリカや南米産のイメージが強いですが、アメリカ大陸の中米もコーヒーを盛んに栽培している地域です。その中でも、ホンジュラスは、日本人好みの質の良いコーヒーが生まれる国の一つです。

ホンジュラスと聞いても、一部のサッカーファンを除いて、日本人にとってあまり馴染みがない国かもしれません。しかし、外交関係はすでに80年以上の歴史があり、日本が戦後初めて自衛隊の人道支援を行った国でもあります。ホンジュラス人にとって、日本は自国を支えてくれる国であり、心の距離は非常に近い存在なのです。

ホンジュラスは、周辺国の中では唯一内戦を経験したことがない国です。その影響もあってか、人々は素朴で、ホスピティタリティーに溢れています。彼らの深い親切に触れ、この国の虜になってしまう人も少なくありません。私もその内のひとりです。

今回、コーヒーの生産時期に合わせてホンジュラスを訪問し、ホンジュラスコーヒーの魅力を見てきました。

ホンジュラスのコーヒーの特徴

知られざるコーヒー大国、中米ホンジュラス
ラパス県カバーニャ市 ラスロサス農場で作られているコーヒー。 酸味が強くなく、ミルクとも相性が良さそうなしっかりした味わい。

ホンジュラスでコーヒー栽培が始まったのは、今からおよそ200年前。起源は諸説ありますが、あるホンジュラスの商人たちがコスタリカへ行った際に、栽培技術を取り入れ、始まったと言われています。生産されたコーヒーは主に、その当時統治していたスペイン人によって消費されていました。

現在、ホンジュラスでは年間約6万トンのコーヒーが生産され、そのうち60%が輸出されています。品種はアラビカ種が主流で、味は農園や品種によって異なりますが、品のあるフルーティーな香りで、ほどよい酸味があるのが特徴です。

2016年にホンジュラスで開催された、カップ・オブ・エクセレンスの大会で1位になったマルカラのコーヒー豆は、日本企業に1リブラ(約450g)120ドルで購入されました。

日本が支援する、ホンジュラスコーヒー

日本ではまだまだ見かけないホンジュラスのコーヒーですが、実は2000年には、16トンもの量が日本へ輸出されていました。(上位7位)しかし、質の安定性が問われ、近年激減しているのが現状です。

現在、日本のJICAが取り組んでいる活動は、まさに小規模コーヒー生産者の輸出競争力を強化すること。日本へ高品質のコーヒーを安定的に生産・保存・輸出する方法を学び、日本へのマーケット拡大を目指すことです。現地指導はもちろん、毎年ホンジュラスから研修生を呼び寄せて研修も行っています。

知られざるコーヒー大国、中米ホンジュラス
ラパス県カーバニャス市 ラスブアス 小規模コーヒー農園の視察。村の人々とコーヒー作りの関わり合いについて説明してくださいました。

ホンジュラスの国を救うコーヒー栽培の可能性

ホンジュラスの小規模コーヒー農園を支援するメリットは、彼らの生活向上を促進するだけではありません。美味しいコーヒーに出会ってもらうことで、ホンジュラスの治安の不安定な土地というステレオタイプなイメージを変えることにもつながっていきます。

また、農園を視察している時に、村の方がこんな話をしてくれました。

「この村の多くの才能ある若者たちは、新しい機会を求めてアメリカへ出て行ってしまいました。しかし、世界に通用するコーヒー栽培という仕事が、ここで生活する価値を作り出し、何人か帰国してくれたのです。それは、村にとっても、ホンジュラスにとっても、彼らにとっても幸せなことです」

知られざるコーヒー大国、中米ホンジュラス

ラパス県チナクラ市 プエンテ農場で、コーヒー摘みを体験。それぞれに列が割り振られ、手早く熟した豆を積んでいきます。

街やカフェで、“ホンジュラスのコーヒー”を目にする機会があれば、皆さんも是非その味をお試しくださいね。

Photo:JICA Daniel M

知られざるコーヒー大国、中米ホンジュラスなんとかしなきゃ!プロジェクト
なんとかしなきゃ!プロジェクトとは、特定非営利活動法人国際協力NGOセンター(JANIC)、国連開発計画 (UNDP)およびJICAの3者が実施する、一般の方に広く開発途上国の実情を伝え、国際協力のあり方を考えてもらうための機会を提供する活動です。
リンク先:http://nantokashinakya.jp/

  • ホンジュラスの位置


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