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紳士のマナーは時代遅れ?

紳士のマナーは時代遅れ?

2013年2月4日 • For Men, Mind & Heart

欧米では、男性が女性のためにドアを開ける、車のドアを開ける、レストランで椅子を引く、デートの後家まで送り届ける、コートやジャケットを着させるといった「紳士のマナ-」があります。

私がその中でも一番興味深いなと思ったのが、レストランで女性が席を立ったり、席に戻ってきたりした時に、男性も立ち上がるというもの。

これは、映画『プリティウーマン』で、ジュリア・ロバーツ演じるヴィヴィアンが、リチャード・ギア演じるエドワードと彼のビジネスパートナーと高級レストランで食事をするシーンでも見ることができます。

先日、留学時代に知り合ったアメリカ人の友人とチャットをしていて、ちょうどこの話題になったのですが、そのきっかけが、彼女が旦那さまと彼のご両親と食事をした時に、「紳士のマナー」について意見が分かれたとの話を聞いたからでした。

彼女のお義父さんもお義母さんも、高級レストランでのフォーマルなディナーでは男性は女性のために席を立つのがマナーだと考えているのに対して、彼女の旦那さまは、男尊女卑が批判され、女性の権利が確立されつつある現代社会でそんなマナーは時代遅れ、と考えているのだとか。

でもそこは、個人の価値観や判断に任せてもいいのでは、と思います。その男性が、女性のためにドアを開けることや席を立つことが女性への尊敬や礼儀を表す大切なものと考えているのなら、その心のままに行動すればいいだけ。

例えば日本でも、男女関係なく、エレベーターを降りる時に自分より他の人を優先することがありますが、それも他人に対しての礼儀と考えているからですよね。

ファッションやテクノロジーなど、時代の流れや進化とともにすぐ時代遅れになってしまうものも多くあります。人の心も喜びや苦しみを感じながら日々進化していきますが、 人の心には時代とともに移ろうことのない、自分のコアとなる部分があると思います。

だからこそ、相手を思いやる心からの行動であれば、それは永遠に時代遅れになるとは思いませんし、いつまでも大切するべきですよね。

私の母親の同年代の友達には、電車やバスで若い人に席を譲ってもらった時、「席を譲られると年寄りになった気分がするから断る」という人が多くいるそうです。でも私の母親はその申し出を決して断ることなく、お礼を言って必ず席に着くそうです。それは、相手の思いやりの心や、勇気を持って声をかけてくれたことがありがたいからだそうです。

そんな母の話を聞いて、紳士のマナーにも言えることですが、相手がよかれと思ってしたことを遠慮やプライドから断ったり批判したりするのではなく、素直に感謝して受け入れる心を持つことも大切だなと思いました。


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