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人生をよりよく生きたい人へ、幸感力が高まる、楽観的でマインドフルな生き方のすすめ

人生をよりよく生きたい人へ、”幸感力”が高まる楽観的でマインドフルな生き方のすすめ

2015年4月23日 • Mind & Heart, Work

レアルタではこれまで何度か皆さんにこのような質問をしてきました。

目の前に水が半分入っているグラスを見て、あなたはそれを「半分満たされている」「半分しか入っていない」のどちらの視点でとらえますか?

これはいわゆる心理テストのようなものですが、水が半分入っているコップを見て、それを半分満たされていると見る人は楽観的でプラス思考、半分しか入っていないと見る人は悲観的でマイナス思考だと考えられています。

例えば仕事でミスしてしまった時、「私には才能がないんだ」と悲観的になるよりも、「今回は仕方ない」「次頑張ろう」と楽観的にとらえられた方がずっと幸感力が高まるのではないでしょうか。物事の二面性を見てプラスな方に目を向けることで、考え方や行動にも反映されるはずです。

“楽観的”はトレーニングすれば身につくスキル?!

「楽観的になりたいけれど、生まれもった性格や育った環境が影響するんじゃないの?」と思ってしまいますよね。でもポジティブ心理学の生みの親であるマーティン・セリグマン博士の著書『オプティミストはなぜ成功するか』によると、楽観主義というのは先天的なものではなく、誰でも学んで後天的に身につけられるものだとか。

悲観的な人は壁にぶつかったり挫折を経験した時に、自分に原因があり(自分には能力がないといったような考え方で)、状況は変えることのできない永続的なものだととらえて無気力になってしまうため、変わるための行動を起こすことができません。でも楽観的な人は同じ状況でも、一時的なものだととらえ(自分の努力や意欲が足りないせいだといったような考え方で)、変えることができるはずだからと前向きに状況改善のための努力をしようとします。

京セラの創業者で、日本航空を立て直した稲盛和夫さんも、自身の著書『働き方』の中で、能力が少しくらい足りなくても、自分の心の持ち方や考え方次第ではいい結果を生むことができると言っています。

ただし、何でも過度になるのは避けるべきこと。過度な楽観も同じです。例えば仕事において、楽観が過ぎると、状況を自分の都合のいいように解釈してしまったり、リスクや準備不足を認識できなくなってしまうことがあるからです。特に企業やスポーツの団体競技などにおいては、現実をありのままに見つめ、もしもに備える悲観的な視点を持ちつつも、楽観的に状況改善に取り組める心の余裕を持ったリーダーが必要です。

それでもやはり、セリグマン博士の研究結果では、さまざまな分野で成功を収める人の多くが楽観的だということが分かっています。では楽観的になるにはどうすればよいのでしょうか。博士は著書の中で、自分が悲観的な物の見方をしていることを認識し、その考え方から気をそらすか、悲観的な自分に反論して元気づけるというトレーニングを重ねることで、より楽観的になれるとしています。自分が悲観的だと自覚している方は、一度試してみてはいかがでしょうか。

楽観的であるということはマインドフルであるということ?

「自己啓発の父」「心理学の巨人」と称されるアルフレッド・アドラー(1870-1937年)は、

「楽観的であれ。過去を悔やむのではなく、未来を不安視するのでもなく、今現在の『ここ』だけを見るのだ」

という言葉を残しましたが、彼の楽観に対する考え方は、「マインドフルネス」に通ずるところがあるように思います。

マインドフルネスとは、意識をして今この瞬間に注意を向けること。例えば、テレビや新聞を見ながらご飯を食べるのではなく、ご飯を食べることだけに注意を向けるのがマインドフルネス。ストレス解消のために運動をする人も多いと思いますが、逆にストレスのもととなっている過去の失敗や人間関係の不満、未来への不安などを考えてしまうこともあるかもしれません。でもそこで意識をして、運動することだけに注意を向けるのもマインドフルネスです。

マインドフルネスはここ数年急速に注目度を高めています。Googleでは「自分の心の中を検索する(Search Inside Yourself)」と名付けられたマインドフルネスのコースが実施さ れ、これまでに1000人以上の従業員が受講しています。欧米では医療、教育、企業などの現場でマインドフルネスが採用されています。

これだけマインドフルネスが注目されているのも、集中力が高まる、ビジネスパフォーマンスが上がる、ストレスが減る、幸福感が強まる……などの効果を実証する研究報告が多くあるからです。今この瞬間をありのままに受け止めることで、マイナスの感情や物事にとらわれることなく、冷静に客観的に自分と向き合い、今自分に起きているプラスのことに気付きやすくなるのがマインドフルネス。人生をよりよく生きられるのであれば、積極的に実践したいですよね。

マインドフルになるために、呼吸法・歩行法・食事法などさまざまな実践方法を取り入れることができますが、基本的には今この瞬間起きている一つのことに集中することで実践できます。日常的にマインドフルネスを意識し、しなやかで強く、豊かな心を育んでみませんか? 1

脚注:

  1. What Is Mindfulness?“, Greater Good: The Science of a Meaningful Life

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