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花々が彩る、光と影のコントラストに誘われて 春満開のアンダルシア

花々が彩る、光と影のコントラストに誘われて 春満開のアンダルシア

2014年4月4日 • Travel

スペイン、アンダルシア地方の春は一斉にやってきます。それは、まるで寒い冬の終わりを告げるべく、ある日突然、一斉にほころび出す日本の桜の花に似ているかもしれません。

抜けるような真っ青な空と乾いた大地のイメージで語られることの多いアンダルシアですが、冬の間は曇空や雨が多く、独特のあの光と影のコントラストも身を潜めます。例年3月上旬頃になると、突如それまでの曇天が嘘のような快晴の日が訪れ、太陽の陽射しに誘われて気温もぐんぐんと上昇。そういった日が幾日か続き、気がつくと空の色は雲ひとつないセルリアンブルー。そう、それはアンダルシアの春の始まりです。

春を迎えたばかりの街は、太陽の光が待ちきれないとばかりに家から飛び出してきた人々の姿で大賑わい。若者はもちろん老人も子供も犬も、小さな赤ちゃんまで、みな思い思いに春の女神の到来を心から楽しみます。路上に広げられたバルのテーブルには、シェリーやワインのグラス片手におしゃべりに興じる人々の陽気な喧噪が響き渡り、まるで街全体が浮き足立っている様子。

アンダルシアならではの春の代名詞として、街中を甘い香りで満たすオレンジの花の存在も忘れてはなりません。セビージャはじめ、アンダルシアの多くの街ではオレンジの木が街路樹として植えられ、春、収穫が終わると一斉に真っ白な花を咲かせます。アンダルシアではこの柑橘類特有の爽やかな香りが、春の訪れを告げるエッセンス。可憐なオレンジの花に加えて、ブーゲンビリアや藤の花が咲き誇り、窓辺を彩る赤やピンクのゼラニウムの花もこぼれんばかり。春の陽射しに誘われて街を歩けば、どこからともなく聞こえてくるのはフラメンコギターの音色。大胆な色彩のコントラストと乾いたリズムに、旅人はここがアンダルシアであることを深く実感するのです。

花々が彩る、光と影のコントラストに誘われて 春満開のアンダルシア

そんなアンダルシアには、この時期一足早く春を楽しもうと、ヨーロピアンたちが大勢やって来ます。自国ではまだまだ冬の寒さが続くというのに、ここでは太陽が燦々と輝き、日中はTシャツ一枚でも暑いほど。ビーチで寝転ぶのにもじゅうぶんな気候です。降り注ぐ太陽に彩れた異国情緒溢れる景色は旅情を誘わずにはいられません。ヨーロッパの、とりわけ北部に位置する国の人々にとって、アンダルシアを訪れるなら春のこの時期が一年のうちで最も素敵な休暇の過ごし方のようです。

4月になるとアンダルシア各地はでフェリア(春祭り)が開催され、街を闊歩するフラメンコ衣装に身を包み美しく着飾った女性たちの姿が春の色彩により彩りを加えます。日本からはちょっと距離がありますが、春を迎えるアンダルシアを訪ねる旅に一度は出かけてみたいものですね。

  • スペイン アンダルシア州の位置(赤枠内)

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