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なんだかとっても幸せ「無上の喜び“アーナンダ”」に触れる

なんだかとっても幸せ「無上の喜び“アーナンダ”」に触れる

2016年8月30日 • Health, Mind & Heart

あなたが一緒にいて心地好い人は誰ですか? 気持ちのいい呼吸が出来る状況はどんな時でしょうか。恐れや不安を消すように居る環境ではなくて、優しさやあたたかさなど、ただただ平和な時はどのような時でしょうか。

理由なく、無条件で幸せを感じる場所、そんな人は“自分自身”が最も居心地の好い場所になっている人です。そのような人は、どこにいても、どんな環境でも幸せです。そして、あなたも私も、すべての存在が本来はそうなのです。

人間の仕組み、パンチャ(5つの)コーシャ(鞘)

今から3~4千年前に書かれた聖典タイティリーヤ・ウパニシャッドには人間の構造を「人間五蔵説」として説かれていて、伝統医学であるアーユルヴェーダでは、人間は体から魂まで5つの層で出来ていると考えられています。

なんだかとっても幸せ「無上の喜び“アーナンダ”」に触れる

【食物鞘/アンナ(食物)マヤ・コーシャ】
1番外側にある肉体の層。食事やアーサナ(ポーズ)によってクリアにしていく。

【生気鞘/プラーナ(気)マヤ・コーシャ】
呼吸作用を持つ自律神経系機能で“生気”とはいきいきとした気力のこと。プラーナーヤーマ(調気法・呼吸法)で浄化していく。

【意思鞘/マノ(心)マヤ・コーシャ】
意思(考えや思い)による五感と運動作用に関係する。ヤマ(社会的な道徳、他人や物に対して守るべき5つのこと)、ニヤマ(自分に課す約束や抑制、積極的に行うべき5つのこと)、プラティヤハーラ(五感の制御)で磨いていく。

【理智鞘/ヴィジナーナ(理性)マヤ・コーシャ】
認知、判断、識別などに関与する。ダーラナー(集中)、ディヤーナ(瞑想)で洗練していく。

【歓喜鞘/アー(永遠の)ナンダ(喜び)マヤ・コーシャ】
最も深層の中心にある記憶の倉庫。サマーディ(三昧・悟り)に到達していく。

さらにその奥に魂が宿っていると考えられています。

肉体は最も外側にあって、内側に向かって 「気(プラーナ)」や「心(意思)」、「理性、理智」そしてもっとも中心に「魂(スピリット、真我、本質)」があるのです。

逆に、最も内側にあるトラウマや過去から蓄積されたその人の固定観念は、“理知鞘”に影響を与え、認知や判断をします。それによって、“意思鞘”が感情や行いを決定して、心と同じリズムを刻む呼吸“生気鞘”が変化して、乱れ続けると自律神経系、呼吸器系、循環器系、免疫系の乱れから、“食物鞘”の肉体や臓器まで障害が現れると考えます。

内科疾患や精神疾患は、外側に原因があるのではなく“理知鞘”の機能不全という誤認知により、人は間違った選択をすると考えます。本当の自分が心地よくないものを良いと感じたり、人の道を踏み外してしまうのも、この“理知鞘”が誤りを起こしているととらえられます。

みんなが持っている内なる“アーナンダ”

私たちは自分の深い内側に「永遠の喜び」をすでに持っていて、誰もがその本質は同じでつながっています。それぞれの外側には体と心と自我と知性が取り巻いていて、これが人格や個性として違いを作っています。

外側の束縛(ボーガ)というブロックを外していくと、強く健康的な体、長寿、プラーナ(生命エネルギー)のスムーズな流れ、自在に集中できる強い知性、普通は隠れている対象に向けることができる鋭い洞察力が養われ、その本質に触れる瞬間を体験します。

五感を通して外側からクリアに。肉体、呼吸、心を整えて毒素やエゴが流され、心身が純粋に洗練され、意識のくもりを取り除き、自分本来の自然な状態は、柔らかくブレない軸を持ち、すでに満たされていることに至福を感じていきます。

自分の感覚を磨き、感じる力を強めること。音や匂いに敏感になったり、ジャンクフードが口に合わなくなるのは五感がさえてくるからです。感覚が純粋であれば、ストレスの対応の仕方も純粋になります。内なる声を聴けるようになれば、導いてくれるようになります。

いつも静かで穏やかな人、一緒にいるだけで優しくあたたかい気持ちになる人は、自然な至福の状態にいる人です。その波動は周囲も包み込み、また同じ波動が引き寄せられるのです。あなた自身が心地好いと感じるものを大切に。いつも自分の中にある歓喜、無上の喜びに触れながら、自分や周囲と調和していけますように。

参考文献:
グレゴール・メーレ著『アシュタンガ・ヨーガ インターミディエート・シリーズ』(ガイアブックス)
西川眞知子著『これ1冊できちんとわかるアーユルヴェーダ』(マイナビ)
木村慧心著『ヨーガ療法士養成 前期(YIC)講座・講義資料集』(日本ヨーガ・ニケタン)


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