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豊かな自然美溢れる利尻島で出会った、風を感じて暮らす民

豊かな自然美溢れる利尻島で出会った、風を感じて暮らす民

2015年9月3日 • Travel

日本の北部、日本海に浮かぶ円形の火山でできた島、利尻島。利尻とは、アイヌ語のリー・シリ(高い山のあるところ)という意味からきています。島内に付けられている、沓形(くつがた)、鴛泊(おしどまり)、仙法志(せんほうし)などの地名も島が開拓される前に住んでいた、アイヌの人々によってつけられました。

島の人々の多くは、昆布やウニ漁、漁業関係に従事しています。利尻昆布は、高級食材としても有名ですね。昆布漁の忙しい、6月〜8月の時期になると、朝3時頃から干場での作業が始まり、学生、公務員、学校の校長先生、会社員、老若男女、島の人たちみんなが力を出し合って作業に勤しみます。まさに島をあげての仕事です。

豊かな自然美溢れる利尻島で出会った、風を感じて暮らす民

そんな彼らの生活で、毎日気にかければならないことがあります。それは、「風」です。みなさんにとって風とはどんなものでしょう。島の人々にとってそれは、その日の天候や波の高さを感知するバロメーターであり、毎日の仕事に大きな影響を及ぼします。普段私たちの生活では、風がどちらの方向から吹いているのかなんてあまり考える機会がありません。方向感覚さえままならない私は、風がどこからどのように流れていっているのか、感じることができませんでした。

「あー、今日はヤマセ吹いてるね」

ヤッケ(島の女性が着る派手な柄の作業服)を着たおばちゃんたちが、外に出てすぐ風をキャッチできる能力には、同じ日本人でも生活環境でこうも能力が違うのだと感じます。

豊かな自然美溢れる利尻島で出会った、風を感じて暮らす民

島では、風は特殊な呼び方をされます。例えば、ヤマセは東風、ダシカゼは南西風といったような具合です。利尻島は島の中心に1,721mの利尻山という山がそびえ立っています。この山にぶつかる風の影響で、島の天気は場所によって変わってくるのです。島の南部は雨でも、東部は青空が広がっているなんてことも珍しくありません。しかし、ニュースの天気予報は1つの天気しか伝えないので、島の人々はみんな天気予報士みたいに、風を読みながら天気を予測するのです。風を感じられる人、なんだか素敵ですね。


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