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副腎疲労かな? と思っても、まずすべきこと

副腎疲労かな?と思っても、まずすべきこと

2017年2月17日 • Health

最近は「副腎疲労」という言葉を聞いたことがある方も増えてきたのではないでしょうか? 「副腎疲労の検査を受けたい」とお問い合わせを受けることが増えてまいりました。

でも、まだまだ検査や診断に関して誤解も多いように感じます。 CTで肺に影を見つけて肺がんと診断するように、「副腎疲労」をある検査で診断するようなイメージを持たれている方も多いのでは?しかし、実はそうではありません。

副腎について簡単に説明しますと、腎臓の上に帽子のように乗ったホルモン臓器です。下手な絵で恐縮ですが 、こんな感じです。

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副腎疲労かな? と思っても、まずすべきこと

副腎では様々なホルモンが生成され分泌されます。それらは、生きていくために必要なホルモンです。体の代謝、免疫調整にも関わり、性ホルモン(男性ホルモンや女性ホルモン)も分泌しています。性ホルモンは精巣や卵巣からだけ作られているわけではないのですね。

その中で、コルチゾールと言うホルモンがあります。コルチゾールは塗り薬のステロイドとしても使われるように、抗炎症作用、過剰な免疫反応(アレルギーや自己免疫疾患)を抑える働きがあります。余分な炎症や、免疫反応は「精神的なストレス」とは違いますが、体の細胞に対する「物理的ストレス」と言えます。

つまり副腎は、「体のあらゆるストレスに対処する」ための臓器と言えるでしょう。

そして、私たちの体は慢性的に過剰な、“精神的+肉体的”ストレスを受け続けると、“炎症(炎)”というストレスを消すために、“抗炎症(消火)”作用のあるコルチゾールを過剰に分泌して対応しようとします。

そこで副腎はコルチゾールを分泌して頑張ってくれますが、限界を超えて頑張れなくなった“状態”を、“副腎疲労”と言います。だから、副腎疲労をきたす状態になってしまったこれまでの生活背景を探ることが大切なのです(私はそれを、“見えないプロセス”と言っています)。

それを抜きに、サプリを飲んでも意味がありません。分子栄養学の知識だけで、ビタミンC、ビタミンB群、亜鉛をはじめとするミネラル類、その他のサプリを個人輸入して自己流で治療をされている方を見かけることがありますが、あまりうまくいっていないように感じることもあります。それは「サプリが良くないから」とか、「飲むタイミングが違う」という表面的な原因ではありません。

コルチゾールを過剰分泌しなければならない生活背景が大本の原因ですから、そこに目を向けずにサプリで栄養素を補っても改善しないのは仕方がないことです。

私がカウンセリングを重視するのはそのためです。先に副腎疲労の検査や診断に誤解があると書きましたが、クリニックにお越しになる方は、カウンセリングで殆ど副腎疲労と判断できます。むしろ自費検査は、診断をつけるためと言うより、一人ひとりの生活の中にある見えないプロセスが、実際体の中ではどのような状態なのかを知る為に行います。

カウンセリングでお話をしていると、声を震わせたり、涙ぐまれる方も結構おられます。それこそ、ビタミン、ミネラルなどの栄養不足だけではない証拠ですね。検査結果とカウンセリングに基づいて行うのが、腸からサポートして体全体を整えていく食事療法やサプリメントです。その人の状態にあったものを取り入れた治療を行います。治療を通して症状を緩和しながら、副腎疲労を起こしてしまう生活背景の改善に取り組んでいけたらいいですね。


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