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自分の顔に責任を持つということ

自分の顔に責任を持つということ

2016年9月8日 • For Men, Mind & Heart

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先日、こんな言葉を目にしました。

「性格は顔に出る、生活は体型に出る、本音は仕草に出る、感情は声に出る、美意識は爪に出る、清潔感は髪に出る、落ち着きのなさは足に出る」

自分を振り返る言葉』でもご紹介した、福沢諭吉の「つもりちがい十ヶ条」のようでドキっとしてしまいましたが、これを見てふと思い出したのが、「人民の人民による人民のための政治」の一節で有名な第16代アメリカ大統領、リンカーンのこちらの言葉。

40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て。
Every man over forty is responsible for his face.
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この言葉の背景にはこんなストーリーがありました。

ある人を内閣に入れたらどうかと薦められた時、リンカーンは「彼の顔が気に入らないから嫌だ」と返しました。それを聞いて推薦した人が、「顔は生まれつきなんだから、彼に責任はない」と反論したところ、リンカーンは「40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持つべきだ」と言ったそう。 2

“Don’t judge a book by its cover”(本は表紙だけでは分からない)という有名な英語のフレーズがありますが、これは要するに、人を見た目で判断してはいけないということ。以前ディズニーランドで、一見怖そうな強面の男性がミッキーを見てパッと表情が明るくなり、無邪気な笑顔に変わったのを見て、本当にその通りだと思いました。

だからと言って、リンカーンが人を見た目で判断していたのかと言えば、決してそうでもないと思います。リンカーンが言いたかったのは、顔そのものではなくて、顔に表れる表情や雰囲気のことなのかなと。

人生経験をある程度積んだ40代に入れば、それまでの生き方や考え方が自然と顔に表れてくる、というのは納得できる考え方です。私も10代・20代の頃の写真を見ながら若さを失っていく自分の顔に、時に不安や焦りを感じることがありますが、そんな時は有名人から自分の身近にいる人まで、素敵に歳を重ねている人の顔を思い浮かべて、私だってこんな風になれる! と信じることにしています。

特に自分の両親の顔を見ていると、2人の生き方を間近で見てきたからこそ、いい顔をしていると思います。彼らよりずっと若い私よりもイキイキとした表情をしているような気さえするほどです。

私と妹が社会人として独立するまでは、娘のことを常に優先して考えてきてくれた2人。でも今では、自分達の時間を大切にしていて、色々なところへ旅行したり、興味のあることは何でも挑戦したり、夏の暑い日も冬の寒い日も若い議員候補者のボランティアに奔走したりと、とにかくエネルギッシュ! 2人の生き方に学ぶことは本当に多くあります。2人がこんなに人生に一生懸命なのは、リンカーンが言っていた「40歳を過ぎたら・・・」が大きく関係しているかもしれません。

40歳を過ぎれば、人生の半分以上を生きてきたということになりますが、そこで気づかされるのは、生きてきた時間より、これから生きる時間の方が短いということ。そうすると自然に、自分の生き方を振り返り、残りの人生をどう過ごしたいかということを考えさせられることになります。

自分の過去、自分の未来、両方に責任を持って生きていくという覚悟のようなものが顔に表れる。それがリンカーンの「40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て」という言葉の真意だったのかもしれません。

リンカーンも、決して「イケメン」ではありませんでしたが、意思が強そうで、迫力のある個性的な顔ですよね。彼は、アメリカ史上最も悲惨といわれる南北戦争を引き起こすことになりましたが、奴隷制の廃止という大義を曲げず戦い抜き、「奴隷解放の父」「最も偉大な大統領」と呼ばれるまでになりました。歴史ものは苦手・・・という方もぜひ、第85回アカデミー賞で最多12部門でノミネートされ、主演男優賞と美術賞を獲得した映画『リンカーン』から「自由と平等の国アメリカ」を作った彼の生き方をぜひ感じてみてください。


By 20thFOXjp on YouTube

脚注:

  1. Abraham Lincoln Quote、Great-Quotes.com
  2. Lincoln、eSermons.com

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